第4章
停止教室のヴァンパイア
第92話 テロリスト、襲来です!
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かった。
俺達に襲い掛かってくるはずの銃弾が途中の宙で静止していたからだ。
いや、よく見ると、透明な膜の様な物が銃弾を遮っていた。
「私が言ってるのはこいつらの事だよ」
そう言う姉貴は手を前に出し、筒から膜へと水が流れ出ていた。
どうやら、あの膜は姉貴が水で作った物の様だな。
「クソッ!」
男の一人が毒付くと同時に男達はこの場から逃げようとする!
パチンッ。
ドバァッ!
『ぐああっ!?』
だが、姉貴が指を鳴らすと、膜は水の散弾となって男達に襲い掛かった!
「はいはい、大人しくする」
そう言いながら、姉貴は男達に近寄る。
「クソがッ!」
男の一人がナイフを手に姉貴に襲い掛かる!
が、姉貴はナイフを持った右手を片手でいなし、もう片方の手を男の顔に巻き付かせ、そのまま腕を勢いよく引いて首を回して骨を折って男を絶命させる。
『チィッ!』
他の二人の男が立ち上がってライフルを構える!
だが、姉貴は絶命させた男のナイフを片方の男に投げ付ける!
ナイフは男の額に深々と刺さり、その男は崩れ落ちる。
その間に姉貴はもう片方の男に近付き、ライフルと男の腕を掴んで捻り、銃口を最後の男の方に向けられ、引き金の指に力が入れられていたのか、銃口から銃弾が放たれ、その銃弾が最後の男の命を奪う。
グキッ!
「がぁぁっ!?」
ガシャ。
そのまま、姉貴は男の腕を捻って骨を折り、男は怯んでライフルを床に落とした隙に壁に向けて男を投げ飛ばした!
ドガァン!
投げ飛ばされた男は壁に激突し、姉貴が床に落ちる前に一気に近付いて腕で首を押さえ付ける。
「さて、色々吐いてもらうよ」
「ぐぅぅ……クソがっ…!」
「まず、ここにはあんた達を含めて何人ぐらい乗り込んでるんだ?」
「知るかよ…!ここへ来るなり、真っ先にこの校舎に乗り込んだんだからな…!」
「あっそ。んじゃあ次に、誰に雇われた?」
「ヘッ、知った所でなんも分かんねえよ…!」
「なるほど。やっぱ、災禍の盟主(カラミティ・キング)ね…」
「そう言う事だ…!」
災禍の盟主(カラミティ・キング)?誰かの通り名か?
「じゃあ、最後に、このテロの首謀者は?」
「それも知らねえよ…!」
「あっそ…」
姉貴は男の首から腕を離す。
「金以外興味無しの典型的なはぐれか。そう言えば、あんたの顔見た事あるな。確か、普通の民家に強盗行為をしてはぐれになったんだっけ。しかも、住人の夫婦とその娘は皆殺し、おまけに娘さんには強姦と救いが無いわね…」
やっぱりこいつら、はぐれ賞金稼ぎ(バウンティーハンター)か。
おまけに、姉貴の言う通り、救いが全くねえな。
「うるっせえよ、クソが!」
姉貴の言葉を聞き、男は壁に背を預けながら立ち上がって怒りを露にして叫ぶ。
「俺やそこの野郎共がはぐれになった
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