水竜・・・散る
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て、うっすらと涙を浮かべている。
「ウェンディ、マスターを連れて隠れてて」
「うん」
ウェンディはマカロフを担いで木の陰へと歩いていく。シリルはその間にウェンディたちが襲われないように構えているが・・・カミューニはウェンディたちを見ているだけで動こうとはしない。
「な・・・なんだよ」
「はぁ?俺の目的はおめぇだっつったろ?俺はそれ以外に興味はねぇんだよ。だからあいつらが隠れんのを待ってやってんだ」
カミューニは苛立った声で答える。それを聞き、シリルはカミューニが他の悪魔の心臓とはどこか違うと感じ取る。
そして、ウェンディが隠れるとカミューニはシリルを見る。
「さてと・・・んじゃあ、始めようぜ!!」
「ああ・・・行くぞ!!」
シリルはカミューニに飛び込む。
「水竜の鉄拳!!」
「ほっ!」
シリルの拳をカミューニはいきなり受け止める。そのまま掴んだシリルを投げる。
「うわあっ!!」
「シリル!!」
投げ飛ばされたシリルは近くの木にぶつかる。それにカミューニは飛び蹴りを入れようとする。
「やべっ!!」
シリルはそれを横に転がって避ける。
しかし、
「甘ぇ!!」
「ぐっ!!」
避けたシリルにカミューニが体を切り返して蹴りを入れる。
「このぉ!!」
「遅ぇ!!」
シリルが鉄拳を放つがカミューニはそれを簡単に避ける。
「どりゃ!!」
避けたカミューニはシリルの脇腹にチョップを撃つ。
「がはっ!!」
「今度は・・・と!!」
カミューニは体を反転させながら回し蹴りをシリルに放つ。それがシリルの顎に命中した。
「うっ・・・」
シリルはフラフラと後ろに歩いていき、尻餅をつく。
「な・・・なんだこいつ・・・」
シリルは自分に向かって歩き寄ってくるカミューニを見上げて呟く。
カミューニはそのシリルを見て、ため息をつく。
「ちっ、なんだよ・・・六魔のエンジェルを圧倒したって聞いてたけど・・・大したことないじゃナァイ!!」
「ぬかせ!!」
「おっと」
シリルはカミューニに頭突きを入れようとジャンプしたが、カミューニには当たらない。
「水竜の咆哮!!」
「波動波!!」
シリルのブレスをカミューニは何かによって防いでしまう。
「くそっ!!水竜の砕牙!!」
シリルの攻撃がカミューニに見事に当たる。
「よしっ!!」
「とか思ってっからおめぇは弱ぇんだよ!!」
「うがっ!!」
カミューニの拳がシリルの顔面にめり込む。しかし、シリルはすぐに体勢を立て直して距離を取る。
「効いてないのか?」
「そりゃあ受け止めたんだからな」
そう、カミューニは先
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