水竜・・・散る
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「カミューニめ。最近あの魔法の修行をよくしているのを見ていたが、こういうことだったのか」
ハデスは“目”を使い、七眷属たちの戦いを見ていた。そんな中でカミューニがシリルと出会ったのを見てそういう。
「さてさて・・・どう戦うのか」
ハデスはカミューニとシリルの戦いを見物することにした。
「だ・・・誰?」
ウェンディがカミューニを見てそう呟く。シリルはその男を見て立ち上がる。
「悪魔の心臓・・・七眷属か?」
シリルはカミューニに問いかける。すると、カミューニはそれを聞いて笑ってしまう。
「プッ!違ぇよ!!俺をあんな雑魚どもと一緒にすんじゃねぇよ」
「何!?」
「雑魚だと?あれほどの奴等を雑魚と言うと・・・」
「こいつ・・・かなり強いんじゃないの〜?」
リリーとセシリーは驚いている。シリルたちはマスターを守るように立つ。
「マスターはやらせないぞ!」
「うん!!絶対守る!!」
そんなシリルとウェンディを見て、カミューニは困惑している。
「なんかよぉ、勘違いしてるみてぇだから教えてやんよ。俺の目的は・・・」
カミューニはシリルを指さす。
「おめぇだよ。水竜」
「お・・・俺?」
いきなり指名されたシリルは動揺する。一体なぜ俺が、という顔をしている。
「い・・・いかん・・・」
「マスター!!」
倒れていたマカロフがかすれた声で言う。シリルたちはそれに気づく。
「あやつとは・・・戦ってはいかん・・・」
「な・・・なんでですか?」
ウェンディはマカロフに質問する。マカロフは今にも途切れてしまいそうな声で答える。
「奴は・・・元聖十大魔導・・・その中でも・・・最高クラスに入る男じゃ・・・ワシらの敵う・・・相手ではない・・・」
「な・・・」
シリルはカミューニに視線を移す。カミューニの顔は、自信に満ち溢れている。
「マスターマカロフ。あんまりしゃべると体に悪いぜ?」
「そうですよ!!マスター!!」
「今はゆっくり休んでて〜!!」
ウェンディとセシリーがマカロフにそう言うが、マカロフは首を横に振る。
「ワシは・・・いいから・・・早く・・・逃げ・・・」
「いやです!!」
シリルはマカロフの言葉を遮り、腕に水を纏う。
「俺は誰も死なせない。ナツさんが戻ってくるまで、マスターたちは俺が守ります!!」
「シリル・・・」
マカロフはシリルの背中を見
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