ウダイオス!……のその前に
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「お、おっさん! サンキューな」
一度下がったヒルさんの代わりにデルガさんが前に出ると、手持ちのハルバート、【アースブレイカー】を横に薙いでまとめてホブ・ゴブリンをぶっ飛ばした。
まさに豪快の一振り。流石ドワーフといったところか。
「【ーー刮目せよ、水の怒りを】!!」
「皆さん!! リリアさんの魔法、いきます!!」
リリアさんの側で護衛(Lv的には頼りないが)についていたスウィードが合図を出す。
一斉に全員がリリアさんの後方まで退散する。
今まで攻勢に出ていた前衛がいなくなったことで、抑え込まれていたモンスターたちがこれ幸いとばかりにこちらに向かって駆け出した。
直後
「【ティアマティ・ダイダルウェーブ】!」
魔法名が紡がれた。
前方に展開された水色の魔法円から圧倒的質量を持った水が放出される。
『『『『『『『ギャァァァァァァァァァッ……!?』』』』』』』
大量の水によって押し流されていくモンスター達の悲鳴に似た鳴き声が突如ときてプツリと消えた。
前方広域攻撃魔法【ティアマティ・ダイダルウェーブ】
魔法種族であるリリアさんの持つ津波の魔法
こういった大量のモンスターを相手にしたときにはかなり役に立つ魔法だ。
「ハッ、魔法も使い手に似て乱暴だな」
「なっ! 何を言うのよ! 私程寛容なエルフなんてそうそういないわよ! ハーチェス様限定だけど!」
「その事をいってんだよ!」
「フッ、それに彼女の魔法はまだ上があるからね。【水竜】なんて物騒な二つ名がつけわけ……」
「フンッ」
「ゲファッ!?」
なんかデジャヴな光景を目にしながら、モンスターが流されていった方へと歩みを進める。
少し歩けば、そこには息絶えたモンスターの群れ。
先程のリリアさんの魔法の影響で、モンスターも通路もビショビショだ。
だが、そんな状況でも嫌な顔ひとつせず、パディさんが魔石とドロップアイテムの収拾を行っ
ていた。
ちなみに、スウィードも中層からはサポーターに回っているため、パディさんのお手伝いだが、もともと狩人だったからか、妙に手慣れていた。
ーーーーーーーーーー
なんやかんやあってとう四日目である。
この四日どうやって過ごしたとか、そういったことについてはなにも言うまい。
気にしても仕方のないことだし、重要なのは今現在もダンジョンの中だと言うことだ。
一応、今日で三十七階層へ到達するうもりなのだが、まだLv的に不安のあるパディさんとスウィード、そしてリリアさんを除くLv3の団員三名が十八階層に残ることになった。
まぁ、一日も経
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