ウダイオス!……のその前に
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ディとスウィードがメインだから、十分注意してよ」
「ええ。畏まりました」
「が、頑張ります!」
初めはスウィードを先頭に置いて上層を突破し、中層からはLv3の面々も援護に動き出す。
……まぁ、大体は前の小遠征と同じだ。
違うところと言えば、ハーチェスさんやエイモンドさん。そして俺が三十階層から本格的に動くといったことくらいだろう。
「四日目くらいには目標階層に到達できるように動く。確か、『ウダイオス』がそろそろ復活するからな」
「そういや、ちょうど三ヶ月たったんだっけか?」
「らしいっすよ。でもウダイオスってLv6相当っすよね? 大丈夫なんすか?」
「僕もそう思うよ。でも、これ式がやるって聞かないんだ」
はぁ、とあきれたような目でこちらに視線を送るハーチェスさん。
気まずいため、俺はスッと目を横に反らした。
「式、勝てるの?」
「まぁ、苦戦必須ですね。でも、ウダイオスならLvアップにはいい相手なんですよ。……ま、俺が持てる手段全部使うつもりなんで」
戦車も海魔も、だ。
それに、次Lvが上がった場合、あの金髪ピアスから何かしらの反応があるはずだ。
「じゃあ改めて。皆、気合い入れるよ!」
『了解っ!』
ーーーーーーーーーー
「スウィード、なかなか強くなってんじゃねぇか!」
「あ、ありがとうございます!」
「ヒル、話しかけると集中が切れます。スウィード、来ましたよ!」
ダンジョン十一階層
ハード・アーマード相手に上手い立ち回りを見せたスウィードにヒルさんからの声が上がった。
そんなヒルさんに注意しつつも、パディさんはシルバーバックに向かってボウガンの矢を放つ。
「スウィード! 代わってください!」
「っ! はいっ!」
腰に差していたナイフ、【リッパー・ジャック】を引き抜き、前へ出る。
「シッ!」
『バァッ!?』
パディさんが接近したのは身長三Mを超す豚頭のモンスター、『オーク』
オークは向かってくるパディさんに向かって天然武器である棍棒を振り上げた。
「フッ!」
『ブゴッ!?』
だが、武器が振り降ろされる直前、パディさんが飛んだ。
軽やかな身のこなしで舞う執事服の青年
「【轟け、雷よ】」
そして同時に詠唱を紡いだ。
「【マテリアルボルト】」
超短文詠唱によって練り上げられた魔力は青白い光を発すると直後、パディさんの持つナイフの刀身に纏われた。
一閃
オークの顔面近くまで飛び上がっていたパディさんは目の前にあった首を斬りつける。
『ブギャッ!?』
緑の血
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