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とっておきの御馳走
3部分:第三章
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がわかりませんが」
「わからぬのならわからぬでいい」
 それはいいとするのだった。
「それではじゃ。今はじゃ」
「はい、駆けるのですね」
「まだ馬で」
「そうじゃ。行くぞ」
 最高の馳走を貰った家光はこれまで以上に勢いよく馬で駆ける。小姓達も追いつくのにさらに苦労した。彼にとってはこの上ない馳走だった。


とっておきの御馳走   完


                 2010・3・30

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