第五十三話【sts編その2】
[1/7]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
持ち出すカードも決めた俺たちはこの世界を後にする。
「それじゃ、後で」
俺はこれからエレナさんの所に向かい、カードを選ばなければならない。
だからソラ達には先にゲームから出てもらう事にする。
「うん。わたし達は先に戻ってるね」
なのはが代表してそう答えた後、3人は離脱を使ってこの世界から脱出した。
グリード・アイランドに入ったときと同じような空間に一人の女性が此方を出迎えた。
知らなければ入場の彼女と同一人物かとも思うが良く見れば髪形等違う所が見受けられる。
「やっと来たか」
「お久しぶりですね、エレナさん」
「イータから聞いた時は本当に驚いたわよ。あ、ソラフィアとはさっき話したわ。彼女が島を出るときに少し干渉してこの場所に来てもらうようにしたからね」
「そうですか」
それから少しの間エレナさんと他愛の無い会話を続けた後、俺はカードを選びゲームをクリアした。
ゲーム機が保管されている部屋へと転送されたはずの俺。
しかし、出現したのは木が焼ける匂いがする地面。目の前には瓦礫の廃墟。
は?どこ?ここ。
どうやら火の手も上がっているようで、辺り一面煙が立ち込めている。
「なんだ!?」
驚きの声を上げるとそれに言葉が返ってきた。
「あ、アオ!戻ったんだ」
振り返るとゲーム機を側に置き、バリアジャケットを展開し、サークルプロテクションを発動して周りの煙から隔絶し、負傷している局員を治療魔法で簡単にだが治療しているフェイトの姿。
「どうなっている!?」
「私も良く分らないの!?私達が出てきたときには既にこうなってた」
こうと言うのは目の前の瓦礫の山か?
辺りの地形と合わせて見れば目の前の瓦礫は機動六課の隊舎でここは隊舎裏の林か?
「直ぐに私達はゲーム機本体を持って倒壊していた部屋を出たんだけど、ゲーム機の安全を確保したらソラとなのははもう一度中に入っていっちゃった。私はここで脱出途中で見つけた局員の保護と治療、あとはゲーム機の保管を頼まれたの」
なるほど。見ればシャーリーを始めとした何人かの局員の姿が見える。
しかし何故こんな事態になったのかは分らない。
「フェイト!俺も中へ行って来る。またここを頼めるか?」
「任せて!」
ソルを起動してバリアジャケットを纏い、六課隊舎へと突入する。
途中念話でソラとなのはに連絡を取るとそれぞれ要救護者を担いで林に向かっているとの事。
ソラが『円』で生命反応を確かめた所、未だあと一人取り残されているらしい。
直ぐに俺も『円』を広げて確認する。
いたっ!
このまま通路を真っ直ぐ行った所に一つ気配がする。
近づ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ