第五十三話【sts編その2】
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くと壁を背にして倒れこむように気絶しているヴァイスさんを発見する。
「ヴァイスさん!」
呼びかけるが反応が無い。
「くっ!」
辺りは今にも崩れ落ちそうだった。
俺はヴァイスさんを抱き起こすと直ぐに来た道を引き返した。
「アオ!」
「お兄ちゃん!」
戻ると先に戻っていたソラとフェイトの姿が見える。
「ヴァイスさんで最後?」
気遣わしげになのはが聞いてくる。
「後は生命反応は感じられなかった」
「まだです!?まだシャマルさんとザフィーラが正面玄関で戦ってくれていたはずです」
俺の言葉を聞いて錯乱しながらそう訴えたのはようやく意識を取り戻したシャーリーだ。
「それにヴィヴィオちゃんが…」
「ヴィヴィオがどうしたって!?」
「攫われたの…攫われちゃったの!うっうう…」
まだここ(機動六課)にやっかいになっていたと言うのか!
正面玄関付近で傷つき倒れていたシャマルとザフィーラを保護。さらに気絶しているエリオとフリード、さらに呆然としているキャロを保護し、救助部隊が駆けつけてくるまで待機する。
結局保護されたのは明け方だった。
重症者はそれと気づかれないように神酒を吹きかけて治療していたお陰でどうにか死傷者は無かった。
俺たちは六課隊員に付き添うように病院へと付いて行った。
隊員達の手術も無事終わり、命に別状はないらしい。
慌ただしかった病院も少しずつ落ち着きを取り戻してきて、すでに日は沈んでいる。
六課隊舎が壊滅してしまったことで行き場をなくしてしまった俺達。
何度かはやてさんに連絡を取ってもらおうと思ったが、俺たちに割く時間が取れないらしく、結局はやてさんとは会えずじまい。
部隊長の立場故に凄く忙しそうに駆けずり回っている。
まあ、なんかとんでもない事件が起こったのは明白だから邪魔にならないようにしているのだけど。
どうにか連絡のついたフェイトさんに話したら何とかホテルを取ってくれるとの事。
それまでの間になのは達はもう一度シャーリー達のお見舞いに行ってくるとの事。
俺も誘われたけれど、誘いを断ると病院の中庭で先に待っていると告げた。
星を見上げながらなのは達が来るのを待っていると、後ろから声を掛けられた。
「こんな所に居たんだ」
その声で振り返るとそこには表情には出ていないが若干憔悴していそうな感じのなのはさんの姿があった。
「どうした?忙しいんじゃないのか?」
「あの…あのねっ…」
何か言い辛い事があるのか、胸元でぎゅっと握っている右手が震えている。
「まかせてって…言ったのに…わたし…アオ君に任せてって…」
………
「やくそく
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