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ソードアートオンライン  〜蒼き神速使い〜
6 見えない敵意

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アルゴさんにはああいったものの、まったく手がかりはつかめず困っていた。
「いっそのことこの層で聞き込みでもしてくるか・・・?」
もしこの層にはすでにいないとすればどこを探しても見つからないだろう。
最後の手段はとっておきたかった。
「ソラ〜」
さっきまでベッドで寝てたナツが起き上がり、
「いい加減レベル上げ再開したいよー」
といった。そういえば最近はぜんぜん街から出てないなあと思い久しぶりに
「じゃあいくか」
といってレベル上げすることにした。

そしてただいま。
「うりゃあああ!!!」
絶賛戦闘中である。
「ソラ、スイッチいくよ!」
「はいはい」
最後の一撃を見事にヒットさせると、そのまま後ろに飛んだ。
「「スイッチ!」」
同時に俺が飛び出し、スキル『ディバイディングスラスター』を放つ。
ナツの攻撃で半分くらいHPが減っていたモンスターはさらに半分に削られ断末魔の叫び声をあげながら、ポリゴンとなり四散した。
「ソラやったね!」
「ナツもうまくなったな。初めの頃はよわかったのにな」
「へへん、すごいでしょ」
「はいはい」
しゃべりながら進んでいくと、休憩所に出た。
「疲れたから、今日は帰ろうか」
「そうだね。おなかへった」
「じゃあ戻るぞ」
帰りは幸いモンスターに会わなかった。
二人で話しながらダンジョンを出た瞬間。
ズドンと足元に矢が突き刺さっていた。
ぱっと周りを見渡すが、誰もいなかった。
詮索スキルをつかうが、見つけることはできなかった。
「どこからうってきたんだ・・・?」
わかるのは明らかにプレイヤーが撃ってきたことと、俺に対する牽制ということだけだ。
それ以外のことは何一つわからなかった。

そして翌日、俺は再びアルゴさんに呼び出されていた。
「ソラボー、ラフコフのアジトわかったぞー」
まるで次の練習試合決まったぞーというかのような口調で、それは聞かされた。
「・・・ほんとですか。」
「嘘ついても仕方ないでしょ」
ま、そうだけど。
「どこですか?」
と尋ねるとアルゴさんはぽんとマップデータに印をつけた地図を渡される。
「無茶だけはスンナよ?」
とだけいって、アルゴさんは去って行った。
どうするかナツと相談しよう。
そう思って俺は宿へと戻った。

こんここん、といつものようにでて・・・こない。
「おい、ナツ大丈夫か?」
まさかと思い、取っ手を回すとドアは開いた。つまり、かぎはあいている。
「おいナツ・・・」
無用心だろと続けようとした俺は、言葉を失った。
声をかけるべき相手・・・ナツは部屋の中にはいなかった。
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