マブラヴ
1012話
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
力を入れたアンバール基地の占拠。それが結局失敗した以上、奴らにダメージを与えたと判断する者もいるが……その辺はどうなんだろうな?
俺としては、そこまで楽観視は出来ない。
何の勝算もなく、あんな行動に出るとは思えないのだから。
まぁ、俺という存在がいたからこそああいう結果になったのを考えれば、実は十分に勝算があったという可能性もなくはないんだが……
そもそも俺がアンバール基地に行ったのだって、恭順派が何か企んでいそうだけど情報が入手出来ないからだしな。そう考えれば、全ては偶然に偶然を重ねた結果と考える事も出来た。
何より、向こうの狙いの1つだろうアンバール基地にいた軍人達の排除というのはそれなりに達成されてもいる。
……そう。予想通りにアンバール基地でテロリストに捕まった者のうちの何割かは、既にこの世にはいない。それは覆しようのない事実だった。
その結果、国連軍、アフリカ連合軍、中東連合軍から補充の兵がアンバール基地に送られ、現在は必死に立て直し中だ。
国連としても、あるいはこれが目的だったのでは? そんな風に考えて注意してみているが、他の場所では何ら怪しい動きはないらしい。
……まぁ、現状で動けばすぐに見つかるから今はまだ動いていないだけかもしれないが。
ともあれ、現在のマブラヴ世界ではアンバール基地の件に加えてBETAの間引き、オペレーション・ルシファーで占領した4つのハイヴの基地化といったようにやるべき事が大量にあり、新たなハイヴ攻略作戦を行える状態ではない。
そんな中、俺達シャドウミラーが何をしているのかと言えば……
「アクセル様、ご覧のように私達もこのホワイトスターで十分に暮らす事が出来るようになりました。これも、アクセル様を始めとしたシャドウミラーの皆様のおかげです」
そう告げて深々と一礼してきたのは、ホワイトスターに移住してきたハイエルフ……そしてダークエルフの纏め役でもあるホドリューだった。
そんなホドリューの後ろでは、ホワイトスターにある自然区画でもある公園の中で暮らしているハイエルフやダークエルフの集落が存在している。
勿論、全てのハイエルフ、ダークエルフがここにいる訳ではない。中には居住区画に住んでいる者も少数ながら存在しているのだから。
だが、それでもやはり殆どは自然と共にいたいという事で、こっちに来ているのも事実だった。
「そうか、ここで暮らす事になったのはいいが、何か不具合とかはないか?」
本来であれば、自然と共に暮らすのがハイエルフやダークエルフだろう。だが、ここはホワイトスターの自然区画ではあっても、所詮は人工の自然だ。ホドリュー達が以前暮らしていた森に比べれば、明らかに不自然なところはある筈だ。
その辺を心配して、門世界の門が崩れる前には前
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ