火竜vs.炎神
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「なーんだ、人間に教えてもらったんじゃねぇか。こっちは本物のドラゴンに教えてもらったんだ!!滅竜魔法!!」
そう言ったナツさんの体は炎を纏う。
「ドラゴンってあれだろ?空飛ぶとかげ。つーことは、これも身内ってことか?」
ザンクロウはそういって紺色の大きなとかげを掴んで見せてくる。
「イグニールはとかげじゃねぇ!!」
「そうですよ!!グランディーネだってとかげじゃない!!」
「ヴァッサボーネだってとかげじゃねぇぞ!!」
「ウェンディ!!」
「シリルも落ち着いて〜!!」
ザンクロウの言い分に俺たちはそう怒る。ヴァッサボーネたちはとかげじゃねぇよ!!竜だよ竜!!
「お前らは黙ってろって。さっさとこいつ片付けて、すぐに相手してやっからよぉ。ウヒヒヒヒヒ」
そう言ったザンクロウは黒い炎を体に纏っていく。
「ひぇぇぇ・・・」
「目が本気だ・・・」
「ウェンディはやらせないわよ!!」
「僕だってウェンディを守るぞ〜!!」
「いや、ナツさんの応援しろよ!!」
ウェンディとハッピーはザンクロウの目に怯えてるし、リリーも戦闘体勢に入ろうとするし、シャルルとセシリーはウェンディを守ろうとしてるし、ナツさんが負けるわけないからな!!
「お前!!よそ見こいてんじゃねぇよ!!」
俺たちを睨むザンクロウにナツさんが上から飛び蹴りを入れる。
「うおっ!!」
しかし、ナツさんの攻撃は簡単に跳ね返されてしまう。ナツさんは近くの岩を掴んで体勢を整え、
「みんな!!ここから離れてろ!!」
ナツさんは魔力を高めていく。
「大技来いってよ!」
ザンクロウはナツさんの魔法に対抗しようとしているみたいだ。
「右手の炎と左手の炎を合わせて・・・」
「西の果てから東の果てを焼き尽くせ、神の息吹」
俺とウェンディはハッピーたちを抱えてその場から離れる。
「火竜の・・・」
「炎神の・・・」
「煌炎!!」
「カグツチ!!」
二人の両手から放たれた炎がぶつかり合う。
「「「「「「「うわあああああああ!!」」」」」」
俺たちは上空に逃げていたのだが、二人の魔法の威力に爆風がここまで来ている。
「なんて威力だ!」
「凄まじい熱気!」
「竜と神の力の」
「ぶつかり合い!?」
俺たちは二人の戦いを見てそう言う。
「うおおおおおお!!」
「ウヒヒヒヒヒ」
ナツさんはかなり目一杯力を入れているように見えるのに、ザンクロウは余裕な顔で笑っている。
「うわあっ!!」
「「ナツさん!!」」
ぶつかり合った二人の魔法の力は、ザンクロウの方が上回っていた。
ナツさんは押し負けてしまい、後方へと飛ばされる。
「そんな!?」
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