第四章
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が来るとはね」
「思っていなかったか」
「思いも寄らなかったよ、けれどね」
キュリーは周りに目を輝かせて答えた。
「こうしたこともあるんだね」
「ああ、それじゃあな」
「そのチャンスを活かしてな」
「世界に羽ばたいてな」
「歌と演技を見せてくれよ」
「そうさせてもらうよ」
是非にと言うキュリーだった、そして実際にローリーと共にだった。世界でその美声に技量、それに演技も見せてだった。
彼は世界的な名声を得て超一流の歌手となった、それから自伝でこう書いたのだった。
『あのチャンスが私をシンデレラにしてくれた、彼女が私の王子だ』
ローリーがというのだ、まさに彼女こそが彼にとっての王子であり自分はシンデレラだったというのだ。男ではあっても。シンデレラになるのは少女だけでなく誰にも有り得ることだというのだ。そのチャンスが導けば。
シンデレラボーイ 完
2015・5・17
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