第四章
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「ディルちゃんもね」
「毎日努力すればですか」
「ああした動きが出来るわ」
「玉乗りも出来るんですね」
「誰も最初はあんなこと出来ないのよ」
実は先生は今も出来ないがこれは言わなかった。
「だからね」
「それで、ですか」
「そう、努力が大事なの」
「毎日努力すれば玉乗りも出来るんですね」
「そうなれるわ、だからピエロさんみたいに動きたいのなら」
それならというのだ。
「しっかりとね」
「はい、努力します」
「そうしてね、先生もこれでも努力してるのよ」
「先生もですか」
「毎日先生としてどうあるべきかね」
それこそというのだ。
「努力しているし。ファッションだって」
「ファッション?」
「服もよ。これでも毎日どんな服がいいか考えてるの」
交際相手のリクエストに応えてだ、実はズボンが好きなのだが努力してタイトミニにガーターにしているのだ。下着も白が好きなのだが黒にしているのだ。
「これでもね」
「先生も努力されてるんですね」
「そうなの、だからディルちゃんもね」
「はい、ピエロみたいに動ける様になる為に」
「努力してね」
こう優しく言うのだった、ディルはその言葉を受けてだった。
柔軟体操の仕方も教わりその他に身体を軽く柔らかく動ける様にトレーニングをしてだ。そうしてであった。
毎日身体を動かした、そうしていると。
身体の動きがどんどんよくなってだ、タスクも驚いて言った。
「何かどんどんね」
「ピエロみたいになってきた?」
「うん、凄いよ。この調子だとね」
学校の鉄棒のところで二人で話していた。
「玉乗りもね」
「出来る様になるのね」
「なれるよ、それにね」
「それにって?」
「今僕達鉄棒のところにいるけれど」
場所のことからの話だった。
「逆上がりとか出来るよね」
「こんな感じで?」
実際にだった、ディルは逆上がりをしてみせた。すると実に奇麗にした。
「出来る様になったわ」
「前は出来なかったよね」
「うん、全然ね」
「それが出来る様になったね」
「こっちもね」
「それだけでも凄いじゃない」
タスクはこうディルにだ、笑顔で言った。
「これまで出来なかったことが出来る様になったんだから」
「そうよね」
「うん、相当にね」
「そうね、本当に」
「その他にもだよね」
「ええ、ピエロの練習してたら」
ディルはタスクにさらに答えた。
「色々出来る様になったわ」
「運動神経よくなった?」
「多分ね。身体も柔らかくなったし」
「いいことばかりだね」
「だって。ピエロさんってね」
その目標としている彼はというのだ。
「とても凄いから」
「そのピエロさんの動きをしようと思ったら」
「本気で努力しないとだから」
先生に
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