第五十二話
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ーメイロ」
俺が声を掛けるとソラがバインダーからアカンパニーのカードを使用して俺たちは一路、城下町リーメイロへ。
城へと入る前に面倒だが、ソラから99種類の指定カードを俺のバインダーへと移し変えた。
城下町でソラ達と別れ、俺は一人グリード・アイランド城へと足を踏み入れる。
城門を開け、中に入ると、少々小柄の青年に出迎えられた。
「ようこそ、グリード・アイランド城へ。それと、お久しぶりですね、アイオリアさん」
出迎えたのはリストだ。しかし、俺の記憶では少年だった彼が小柄とは言え俺よりも年上の青年となっているのを見るのはかなり変な感じだ。
「ああ、久しぶり」
「ドゥーンさんが待ってますよ、此方へ」
案内されて城の中を歩き、ドゥーンさんが待つ部屋へと通された。
「おう、イータから話しは聞いている。久しぶりだなアイオリア」
ゴミ屋敷もかくやといったゴミの中からボサボサの髪を揺らしてこちらを振り返ったドゥーンさん。
ちょ!マジきたねぇ!掃除くらいしてくださいよ!
「ドゥーンさん。お久しぶりです」
そんな内心をおくびにも出さず挨拶を返す。
「おう、ゆっくりして行けや」
こんな所でゆっくりはしたくないです。
一刻も早く『支配者の祝福』を貰ってここからは出たいです。
しばらく談笑した後、『支配者の祝福』を渡された。
それをバインダーにはめると100種類コンプリート。
コンプリートした事でゲームクリア報酬を受け取る条件を満たす。
「ほれ、それはお前たち専用のクリア報酬だ。本来なら持ち出せるのは3枚までなんだが、お前達は報酬も貰わずに居なくなっちまうからなぁ。今回のクリア分も含めて丁度1ページ分、九枚だ」
「あ、ありがとうございます」
「まあ、ジンが言い置いて言ったんだがな。いつかお前たちが戻ってきたときに渡してくれと」
なるほど、ジンは信じていたのか。必ず俺たちがもう一度ここを訪れると。
「さて、後はエンディングだ。俺たちも出るからその時にはソラフィアも連れてこい」
そう言ってドゥーンさんは俺を送り出した。
さて、エンディングである。
リーメイロの街が人ごみで埋まる。
その中をオープンカーでパレードし、はしゃぎ、踊る。
久しぶりに俺たちは羽目を外して楽しんだ。
一夜明け、俺たちはクリア報酬に何を持っていくかを話し合っている。
後は外へ持ち出すカードを選べばやっと俺たちは帰れる。
帰れるんだ!海鳴へ!母さんの所へ!
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