第五十二話
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配そうな声を出す。
二人とも頭では人を人が殺す事がある事を理解しているが、心の奥では理解したくないのだろう。
「『ブループラネット』は持っているか?」
「………ある」
「『ブループラネット』を付けてくれるならトレードを受けよう。ただしこちらはオリジナルカードは渡せない。聖騎士の首飾りでオリジナルと確認後、目の前で複製を使う、そちらもその条件で構わないか?」
出来れば『闇の翡翠』も欲しかったけれど、高圧的なPKプレイヤーにしてみればかなりの譲歩だし、ごねると未だその手に首根っこを掴まれている男性が殺されてしまいそうだ。
「良いだろう」
万全を期し、交換の際、ソラを同伴させて聖騎士の首飾りでフェイクじゃないかを確かめる。
どうやら本物のようだ。
複製で増やそうと向こうもしたのだが、まずオリジナルカードを聖騎士の首飾りを装備してもらって確認し、目の前で増やさないのならばトレードしないと伝えるとしぶしぶオリジナルカードを取り出したした。
あいつら最初から交換なんてする気は無かったのか。
しかし、予めソラのバインダーに保管してある『一坪の海岸線』はフェイクと交換してある。
ソラのバインダーから俺が取り出した『一坪の海岸線』
これだけはフェイクかどうか確認できるものではない。
オリジナルのカードはツェズゲラが持っているだろうと思っているだろうし、彼らも迂闊に『一坪の海岸線』のカードを聖騎士の首飾りで確かめる事は出来ない。
高圧的な交渉には乗ってやるものか。
「その男はもう関係ないだろう。放してやってよ」
「いや、まだだ。カードのトレードが先だ」
ちぃっ
内心で悪態を吐きつつ、トレードをする。
トレードが終わるとようやく人質風の男を解放すると言う段取りになって行き成りゲンスルー組が豹変した。
「もういいだろ!?放してくれよ!?」
恐慌状態の男が叫ぶ。
「ああ、悪い悪い。今放すが、あんまり動くとホラ」
ボフンっ
何かが爆発するような音がしたかと思うと、辺りに血しぶきが飛んだ。
「手元が狂うかもしれないだろう?ってもう聞いてねぇか」
間の前で繰り広げられた惨劇になのはとフェイトの表情が強張るのが見える。
「あはははははははは、最初から約束なんて守るわけねーー。次はガキどもお前達の番だ」
行き成り表情が残忍な物に変わる。
「今ので俺達は99種コンプのはずだ。だが、ナンバー00のイベントが起こらない。という事はお前たちがつかませた一坪の海岸線はフェイクだったと言う事だ」
ナンバー00は99種コンプでイベントが起こると言うのがプレイヤー内で定説になっているし、実際その通りなの
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