ソーマファミリア
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「………深くは聞かないことにします」
やっぱり謎だなユウジさん。
しかしどうしたものか。そもそもこの作戦は戦争遊戯を前提とした考えだし、それすら仕掛けられないとなればただ一人だけ盛り上がっていた俺が恥ずかしくなってしまう。
「安心しろ。サチコが代役を勤めれば良い」
「え?」
「サチコは今、主神と同等の立場にあり、強いて言えばこのファミリアの代表取り締まり役だ。
名前にもサチコ・S・ラドクリフと、名前がかすってるからな」
……………ホントにどうなってんの?この世界…。
「じゃあ戦争遊戯を仕掛けても?」
「ああ。大丈夫だ。
だが、約束事が二つある。
一つ目は大前提として負けるな。
そして二つ目は落城ではなく、なるべく一騎討ちで勝負しろ。
最悪落城になってしまったら、何とかして手を打つが」
「……分かりました。
サチコちゃん、お願いできるかな?」
「別に良いよ。私あんまり外に出たことないから」
そんな理由で?!
ま、まあ助かることにかわりないけどさぁ…。
「では、行ってきますゼウス様」
「行ってきまーす」
「おう、しっかりやってこいよ」
ゼウス様に見送られながら、俺とサチコちゃんは地上へと転移した。
「どうも、今朝がたお伺いした者ですが」
夕方、俺とサチコちゃんはソーマファミリアに到着した。
出向いた男は今朝の男と同じである。
「はて?何かありましたか?」
…………これは本当にめんどくさいな。
「リリルカ・アーデを引き取りに来たんですが?」
「リリルカ…ああ、サポーターの。
しかし、どうしてそのようなことを?」
こいつ…確実にしらばっくれてやがる。
「失礼だが、俺の顔に見覚えはありますか?」
「いいえ?存じませんね」
「…この契約書にサインしたのも覚えてないと?」
「はい。もしや押し掛けか何かかな?」
なるほど。そう来ちゃうのかこの男は。
「この契約書、実は簡易型ギアスロールとなっていましてね?
契約内容の違反が見られた場合、その者へと呪いが架けられる仕掛けになっています。
それでなんですが………本当に何も解らないか?」
やや声を低くして再度問い直す。
男は迷信でも聞かされたかのように何処吹く風の用に淡々と語った。
「ええ。私は何も知りませんね。
しかしそちらとしても困ったものですな?
このような詐欺などで内の人員を持っていこうなどとは…?」
「…どうかしましたか?」
話している途中、段々と声に力がなくなっていき、更には胸を押さえて苦しみ出した。
「ぐ……ぁが…かはっ……」
「ああ、呪いが発生したみたいで
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