Life7 特訓、開始!
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の見解だ。
その意見には、アーシアの優しさを十分に把握し終えていた、ほぼ全員が同意するほどだった。
「けどそれじゃあ、アーシアは訓練しても意味ないって事ですか?先生!」
「いんや、この裏技にはもう一つの可能性が残っている。即ち、飛ばす力。回復のオーラの投擲とでも言えばいいか」
『な!?』
「ふむ」
アザゼルの言葉に、今だ感情の起伏が激しく情緒が不安定の小猫以外のリアスの眷属らが驚く。
「それは、少し離れた一誠さん達に、私の回復の力を飛ばせると言う事ですか?」
アーシアの何かを飛ばす、或いは投げる動作に一誠は癒された。
因みに士郎も癒された。まるで、小動物の可愛らしい行動を観察しているかのような感情が湧き上がる事を自覚しながら。
「ああ、イメージとしてはそんな感じだな。イッセーが少しばかり、距離がある場所での戦闘により負傷しているところに、直接触れて触るよりも効果はある程度落ちるが、それなりの回復を見込めるはずだ」
「やったな、アーシア!そうなったらもう、回復において、お前以上なんて居なくなるんじゃないか!?」
アーシアの手を掴み我が事のように喜ぶ一誠。
それにつられて手を掴まれたアーシア自身も喜ぶ。
「オイオイ。喜ぶのは修得後にやれ」
『す、すいません』
アザゼルに窘められて、浮かれた心を落ち着かせながら、謝る2人。
「それで藤村『先生』、お前さんからは何かアドバイスは無いのかい?」
「・・・・・・俺を完全万能超人と思っているんですか?」
「いやいや、お前さんなら、俺とは違う観点からの“何か”が閃くんじゃねぇかと思っただけだ」
先程から自分に対して露骨なまでの含みを見せるアザゼルに、必要以上に仲を深める気が無いので構わないが、少々イラついてきた士郎だったが、一応考えていた事を答える。
「それじゃあアーシア君――――」
「君付けなんていりませんよ?お――――藤村先輩」
「なら、俺の呼び方も士郎で構わないぞ?」
「では、ゼノヴィアさんと同じように士郎さんで良いですか?」
勿論と言葉無く、許可する士郎。
「なら俺の方は、アーシアと。うん、以前から思っていたが、この呼び方は実に君らしい良い名前だな!」
「そ、そう、です・・・か?」
士郎からの賛辞にアーシアは、頬を朱に染めて嬉しそうに、だが少し恥ずかしそうな顔をして照れる。
そんなアーシアに、あくまでも異性としての好意による感情では無いが、先程の自分に向けてくれた優しさが薄まるように気がして、朱乃は少しだけ妬いた。
それを見てリアスは呆れ果てるが、士郎を完全に男として見ているゼノヴィアは、先ほどの怒りがふつふつと再燃中だった。
(い
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