暁 〜小説投稿サイト〜
英雄は誰がために立つ
Life7 特訓、開始!
[6/16]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
がら、自分の疑問を同居人であるゼノヴィア達にぶつけるリアス達。そしてアザゼルは、士郎に更に興味心に駆られた眼を向ける。

 (最初から人外であったならわかるが、実年齢に対して実力と共に経験豊富過ぎる。こいつは、まだまだ裏があるな〜)
 (――――とでも、考えていそうだな)

 自分に向けるアザゼルの眼から、大雑把に考えていることを予想する士郎。

 「――――取りあえず、今はそれで納得しとくぜ?」
 「取りあえず、ですか・・・」
 「そりゃあ、そうだろ?お前はまだまだ隠し事が多すぎる様に思うぜ?永年生きて来た経験としてだがな。それとも、そろそろ教えてくれるのかい?」
 「面白い事を言いますね。アザゼル総督殿(・・・)
 「あん?」

 先程まで以上に真剣な声音で、アザゼル(自分)のことを総督殿と付けた上で、士郎の雰囲気に眉を顰める。

 「それはつまり、自分も曝け出すからお前も曝け出せよと言う要請ですか?」
 「ん〜?別に良いぜ?お前さんの秘密には興味心を掻き立てられてたから――――」
 「私が指摘しているのは、アザゼル総督閣下が何を目指してどれだけの犠牲を出すか(・・・・・・・・・・・・・・・・・)についてもですが?」
 「ッ!?・・・・・・・・・・・・」
 (成程。この小僧、俺の現在()の本質や思想を理解した上で、初めて直面した時(あれから)今も直、現在進行中で俺の事を警戒(・・)してるのか・・・)

 片目を瞑りながら、士郎の言わんとしていることを理解したアザゼル。
 そして、昨夜からの自分に対する態度も含めて。
 本人たち以外――――つまりリアス達は、2人の話について行けずに困惑している様子だったが。

 「――――とは言っても、曝け出すも何も、お互いなにも無い腹を探りあいするのも無益ですし、ここまでにしましょう。アザゼル先生(・・)
 「・・・ああ、そうだなぁ」
 (暗に無理矢理干渉してくるなと言う脅し――――いや牽制か・・・)

 士郎の言葉無き提案に、表面上乗る事にしたアザゼルは、気持ちを切り替えて次に移る。

 「じゃあ仕切り直すが、木場の次はゼノヴィア。お前だ」
 「ああ」
 「お前にはデュランダルを今まで以上に使いこなしてもらう事。それとは別に、もう1本の聖剣に使い慣れてもらう事だ」
 「もう1本?つまり、二刀流の戦闘にも慣れろと?」
 「そこは状況次第で自己判断に任せるが、いざとなれば剣術の才能は兎も角、(かた)を教えてくれる熱心な『先生』がいるだろう?」

 皮肉気味に口を尖らせて言うアザゼルに、言われた本人はジト眼を向けながら口を開く。

 「まぁ、ゼノヴィアが望むなら教えるだけですので」
 「じゃあ頼んだぜ?『先生』。次はギャス
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ