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英雄は誰がために立つ
Life7 特訓、開始!
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かに既に、何の為に強くなりたいかと言う望みが感じられた。後は難しいだろうが、その一歩を踏み出すだけだ。何、お前にとってリアスも、リアスの眷属も家族みたいなもんなんだろ?だったら、背中を押して欲しければ押してくれるさ。まぁ、役不足だろうが俺なんかでもいいぞ?リアスもそうだが、本当に強くなりたいって言う奴なら俺は全力で応援するからな!」
 「し、士郎君・・・」

 まるで優しい父親の様に朱乃を諭す士郎。最後に笑顔のおまけつきで。
 本人である朱乃は、別に異性として好意を寄せている訳では無いが、嫌でも頬を朱に染めて、先程の複雑な心境から士郎の言葉に心が温まった。

 『・・・・・・・・・』

 そんな朱乃の反応を見て、士郎の事を完全に理解しきれているリアスとゼノヴィアは、またかとジト目を送った。この誑しがっ!とでも言いたげに。
 その視線に気づいた士郎は、意味まではよく解っていない様だが、居心地が悪そうに顔を背ける。
 そんな士郎達に気付いていながらもアザゼルは祐斗に眼を向ける。

 「次は木場だ」
 「はい!」

 祐斗については基本的に、現状では精神面や頭脳面には問題が無いので、神器(セイクリッド・ギア)の強化訓練法を教える。

 「剣術の方はお前さんの師匠に習うんだな?」
 「はい、そのつもりです。藤村邸で住み込むようになってからは、士郎さんに稽古を付けてもらっていたので、後は剣術面を改めて見てもらった方が良いと、以前から士郎さんに言われていましたので」
 「ほぉ〜〜〜?お優しいこって」
 「随分と何か言いたげですね?祐斗の事なら朱乃と同じく、本気で強くなりたいと言う想いに応えたまでですが?」
 「いや何、お前さんが教えてやればいいじゃねぇかよ?」
 「それは無理なんです」
 「無理?」

 士郎の代わりに応えた祐斗に、訝しむアザゼル。

 「士郎さんは剣術の才能が無いんです」
 「なn――――」
 『何ぃいいいい〜〜〜!!?』

 アザゼルが反応する前に、信じられなかった様で、藤村邸の居候組以外の全員がリアクションの大小あれど、大いに驚いていた。

 「嘘だろ、木場!」
 「本当さ」
 「だって、会談襲撃の日も、すごかったじゃない!」
 「それでも士郎さんには、剣術の才能が無いんですよ部長ぉぉぉぉお〜〜!」
 「ですが、ゼノヴィアさんも含めた3対1で、いつも稽古なされているんですよね?」
 「ああ!今でも掠り傷一つ付けられないで、弄ばれている毎日さ。年齢だってほとんど同じ或いは近い上で、才能が無いにも拘らず私たちを圧倒してくる所が、士郎さんの凄まじさを表しているんだよ。アーシア!」
 『・・・・・・・・・・・・』
 「ほぉ〜〜〜〜〜!」

 それぞれが士郎を奇異の眼で見な
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