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英雄は誰がために立つ
Life7 特訓、開始!
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るための機転や判断力を鍛えろ。どんな戦場においても、部下を生かすも殺すも指揮官の有能性しだいだからな。なんなら、藤村の奴に頼んで、何度かチェスの相手を頼むんだな」
 「ええ、わかったけど・・・・・・士郎を練習相手にするの?」

 先程までの強い瞳はどこへやらと言う感じに、腰が少し引けるように訝しむリアス。

 「何だ、嫌なのか?聞いた話じゃ、ソーナの奴とも何回かやって、全勝してるんだろ?藤村」
 「ええ、まぁ。とは言ってもリアスもそうですが、ソーナもまだまだ戦場の何たるかを理解しきれていないド素人です。逆に言えば、2人ともそれらを理解し経験して行けば、俺なんぞの戦術性に直追いつけるとも思いますがね」

 瞼を閉じながら説明する士郎。
 そんな士郎に不敵に笑うアザゼル。

 「じゃ、頼んだぜ?藤村先生(・・)?」
 「まぁ、リアスが真に強くなりたいって望むなら・・・な」
 「お、お手柔らかに・・・」

 矢張り腰が完全に引けていた。

 「次に朱乃」
 「・・・・・・はい」

 朱乃は、堕天使嫌い故、アザゼルから名前を呼ばれるのも嫌そうだった。

 「お前は、自分の中に流れている、忌み嫌う血を受け入れろ」
 「――――ッッ!!?」

 アザゼルの言葉に、一瞬瞳孔が開きかけてから顔を顰める朱乃。
 だがそんな朱乃にお構いなしに、話を進めるアザゼル。

 ライザー・フェニックスのクイーンとの戦闘で無様を曝したことを突く。
 本来朱乃に備わっている堕天使としての力も使えば、圧倒出来た筈だと。
 それに悔しそうに反論する朱乃だったが、アザゼルはそれを封殺する。

 「自分の血を否定するな。最後の最後――――土壇場で勝つも負けるも自分次第なんだぞ?」

 過去もちもすべて受け入れて、雷の巫女から雷光の巫女に至って見せろと続けるアザゼル。

 「それが出来なきゃ、お前は今後戦闘で邪魔になる。そう思わねぇか?藤村」
 「如何して一々俺に振るんですか?」
 「そりゃお前、基本的に強者ってのは自分を受け入れた上で。乗り越えて到達した者達ばっかりだからだろ?お前さんは基本人間のままでありながら、ヴァ―リの奴も圧倒してるからな。そんな奴なら当然自分の全てを認めてるんだろ?」
 「まぁ、そうですが・・・。朱乃」
 「な、何かしら?」

 士郎に突然話を振られて警戒する。

 「お前は一体何のために強くなりたいんだ?」
 「それは・・・・・・」
 「――――なら、大丈夫だな」
 「な、何が・・・?」

 1人勝手に納得する士郎に対して、朱乃はよく解らずに困惑する。

 「表面的にはまだ迷いのある目だ。自分の辛い過去を受け入れるってのは、そうそう出来るもんじゃない。だけど、瞳の奥には確
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