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英雄は誰がために立つ
Life7 特訓、開始!
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甘えるゼノヴィア。
 アーシアとしては何時も通りの対応で慰めるだけだった。
 そして、事の張本人は、と言うと――――。

 「な、何なんだ・・・?」

 あまりに廻りが残念なくらいに、理解できずに戸惑っている様子だ。
 そんな幼馴染兼恩人に、溜息を吐くリアス。

 「士郎、本当に理解できないの?この状況が・・・」
 「え・・・・・・あ、ああ」
 「士郎、これは私の勝手な私見だけど、きっとあなたは心にとても重い病を負ってるのよ。自覚がないなら尚更よ。ちゃんとした、高名な精神科医の先生に診てもらった方が良いわ」

 本当に、本当に覗き込むように心配する幼馴染の態度に、相変わらず訳が分からないまま何時もの様に呟く。

 「なんでさ」

 こんなカオスな状況に、誰も口を・・・・・・蛮勇を起こそうと思う者は現れなかった。
 そんな空気を見かねて、一誠の左手が勝手に赤龍帝の籠手が展開されて、宝玉から声が聞こえた。

 『訓練はいいのか?お前たち』

 忘れたワケでは無かっただろうが、ドライグの言葉に引き戻されていくリアス達。

 「ナ、ナイス、ドライグ!そうだぜ皆。先生も早くトレーニングメニューを俺達に下さいよ!」

 ドライグのアシストを無駄にしない様に、一誠はアザゼルに催促をした。

 「・・・・・・・・・まぁ、そうだな。何か色々釈然としねぇが、本題に入るとするか」
 『・・・・・・』

 アザゼルの言葉に、釈然としていないのはリアス達も同じだったが、一向に話が進まないので諦めた。勿論状況を未だによく解っていない士郎も同じだった。

 「そんじゃあ、まずはお前だリアス」

 アザゼルの指名に待っていましたと言わんばかりに、良い顔をするリアス。

 「――――って事で、お前は大人になる頃には、最上級悪魔の仲間入りする事は確実だが、今すぐ強く成りたいと――――そうだな?」
 「ええ、二度とあんな悔しい思いをしたくないモノ。士郎の勝利のお零れを貰い続けても、胸を張れないわ」 

 握り拳を作りながら、強い瞳でアザゼルを見るリアス。

 「よし!ならこのメニュー通りに訓練を熟せ」

 アザゼルから訓練メニューを受け取るリアスだが、ざっと目を通した後の困惑する。

 「これって、特別メニューに思えないんだけど?」

 リアスの疑問に肯定するアザゼル。
 リアス自身は、基礎スペック自体が総合的にも高く、纏まっている。
 だから、実力面を上げるメニューは何時も通りとほぼ同じで、眷族たちの親であるキングとしての資質の向上を促すメニューに組んだようだ。

 「――――期限ギリギリまで使って、レーティングゲームの何たるかを知れ。記録映像やデータなんかも頭に叩き込みながら、状況を打破す
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