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英雄は誰がために立つ
Life7 特訓、開始!
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この件もサーゼクスさんは知らない筈だ」
 「そう、それで如何して呼び捨てにしてたの?」
 「癖でな。何故か俺の敬語に不快感を感じると言われて、今後は呼び捨てにしろと言われたんだ」

 そこまで言われてリアスは漸く理解した。

 「――――つまり、士郎はそれを拒んだけれど、アジュカさまは口を利かなくなったところで、仕方なく呼び捨てにしなければならなくなった、と言った処かしら?」
 「ああ、よくわかるな・・・。ところで、リアス――――」
 「判っているわよ。お兄様には秘密にしてほしいと言うのでしょう?」
 「すまないな、リアス・・・」

 士郎の謝罪に、リアスは嘆息しながら注意する。

 「謝るんじゃなく、こういう時はお礼の一言でいいんじゃなかったのかしら?」
 「!――――ああ、そうだったな。ありがとう、リアス!」
 「いいのよ。困った時はお互い様だし、友達は助け合うモノ何でしょう?」
 「まったくその通りだ。自分で言ったことを指摘されるなんて、俺もまだまだだな」

 リアスの指摘に自嘲する士郎。

 「だけど気を付けた方が良いわよ?アザゼルってば、気付きかけてたから」
 「そうなのか?」
 「ええ。でも安心して、その時は口裏合わせてあげるから」
 「重ね重ね、ありがとうな。それじゃあ俺は、小猫の指導のために本を取りに行くから・・・」
 「ええ。小猫の事、お願いね」
 「了解した。何とか期待に沿えるように、努めよう」

 士郎はその言葉と共に、リアスの部屋から退室した。
 それを見送ったリアスは自分に気合を入れる。

 「ヨシ、私も頑張りましょう!」

 こうして目覚め起とは、比べ物にならない位元気になったリアス。
 少なくとも、時折悩まされている妙な夢を忘れる位には。
 こうしてリアス達は、レーティングゲームに向けての特訓をそれぞれが始めるのだった。
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