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英雄は誰がために立つ
Life7 特訓、開始!
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アは、大好きな異性を軽く見られたと言う風に受け止めたのか、士郎の前に出てタンニーンを睨み返す。

 「いくら最上級あくまでも、士郎さんを見下すなんて許さない!」
 「・・・・・・・・・・・・」
 「ちょっと、ゼノヴィア!幾らなんでも――――」
 「お前もだリアス。下がっていろ」

 ゼノヴィアの場違いの蛮勇に、止めに入ろうとするリアスだが、士郎が割って前に出る。
 もめ事を起こす気など無かったのだが、自分を庇って女性が盾になる状況になる等、士郎にとってはそれこそ許容できない事だからだ。

 「申し訳ありません、タンニーン殿。私は藤村士郎と言う雑輩であります。挨拶が遅れてしまい、申し訳ありませんでした!」
 「藤村士郎・・・?ああ!サーゼクスの奴が言っていた人間か。確か――――」

 タンニーンは思い出しながら言葉を紡ぐ。

 「――――まるで、昔からの付き合いのある友人の様であり、裸の付き合いというイベントも過ごした、肩を抱き合うほどの親友だと、サーゼクスは言っていたな。大したものだ!人間風情が魔王と肩を並べるなどと・・・!」
 「違います!そんなものはでっち上げであり、事実無根です!」
 「ふむ?そうなのか・・・」

 チャッカリ妄想を捏造しようとしたサーゼクスの企みを、即断否定する士郎。
 しかし、肝心の会話は収束していない。

 「士郎さん!如何してそんなに腰を低くするんですか!?」

 タンニーンに対する態度に、業を煮やしたゼノヴィアは、今度は士郎に詰め寄る。

 「いや、仕方がないんだ。ドラゴンと言う種にとって、人間と言う存在は基本的に地を這う虫けらか餌同然でしかないんだよ。たとえタンニーン殿に悪気が無くても、龍としての本能がそうさせてしまうんだ。そうだろ?ドライグ」
 『だいたい正解(あって)いるな』
 「だったら如何して、ドライグは士郎さんを見下していないんだ!?」
 『俺はもう、士郎と何度か会話しているし、士郎の規格外の実力も目にしている。何よりこの身はセイクリッド・ギアの中にある。肉体の存在は薄らいでいるから、ほとんど魂の存在なのだ』
 「だからそれが一体何だって言うんだ!?」

 ドライグの説明に未だ興奮を抑えきれない様で、詰め寄る。一誠の左腕のみに。少々、シュールな光景だ。

 『お前たち人間の信念や勇気と言うモノは心――――いや、魂に依存してくるものだ。しかし、本能と言うモノは、生きとし生ける全てが肉体に依存している。そして、タンニーンは悪魔に転生しても、龍としての本能は薄らぐことなかったのだろう。それ以前に、士郎は人間の中で英雄と言うカテゴリーだ。英雄等人間の中でホイホイ出現する者ではないぞ?特に今の人間界では顕著であろう?話を戻すが、龍に向かって行ける人間は、英
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