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英雄は誰がために立つ
Life7 特訓、開始!
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回の頼みを引き受けたんだ。その辺を弁えてもらうぞ?堕天使の総督殿?」

 お互いに不敵な笑みを崩さずに皮肉や含みを利かせる。

 「わーってるよ。――――イッセー、このタンニーンがお前のコーチだ」
 「え・・・・・・・・・・・・ぇぇぇぇぇぇぇえええええええええええええ!!!?」

 聞いてないですよっ!?とでも言いたげに、驚きながらアザゼルに詰め寄る一誠。

 「サプライズだ?」
 「ひっどぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおいいいぃぃぃ!!」

 要らんサプライズに一誠は、この外道!とでも言いたげに、言外にアザゼルを糾弾する。

 「久しいな、ドライグ。起きているのだろう?」

 一誠の何時もの大げさなリアクションに眼中に無い様子で、タンニーンが一誠――――というより、タンニーンに呼びかける。

 『ああ、随分久しいな。タンニーン』

 出たり消えたりするのも何なので、トレーニングメニューの受け渡し時から出現していたブーステッド・ギアの宝玉が、光りながら応える。

 「し、知り合いか?」
 『ああ。こいつは元六大龍王の一角だ』
 「タンニーンが悪魔に転生してから、今では一角減って『五大龍王』なってるんだよ。今じゃ、転生悪魔の中でもトップクラスだ」

 一誠の疑問に、ドライグに引き継ぐ形でアザゼルも説明した。

 「タンニーンの息吹は、隕石の衝撃に匹敵すると言われているんだが・・・・・・タンニーン。悪いが、この赤龍帝を宿す子供の特訓に付き合ってくれ。ドラゴンの使い方を一から叩き込んで欲しい」
 「先生!?ちょっt――――」
 「ドライグの奴の指導では駄目なのか?」
 「神器(セイクリッド・ギア)に封じられていては限界があるんだよ。それに何より、ドラゴンの力を高めるやり方と言えば――――」
 「実戦方式が一番と、いいだろう。俺にそこの子供を苛め抜けと言うのだな?」
 「いや!だから、ちょt――――」
 「ドライグを宿す者を鍛えるなど初めての経験だが、やるだけやってみよう。取りあえず、生かさず殺さずでいいのだな?」
 「俺の意け――――」
 『ああ、頼む。今代の相棒は脆弱なんでな。それなりの手心と、加減をしてやってくれ』
 「クク、解っている!」

 特訓を受ける側である本人の意見を完全に黙殺されたまま、話が進む。いや、完了してしまった。
 タンニーンもタンニーンで、最初は嘆息していたにも拘らず、今は面白そうな玩具を見るような眼光で一誠を捉えていた。

 「――――ところで、如何して冥界に人間がいるのだ?」

 タンニーンは、一誠を見た時とは打って変わり、露骨に見下すように士郎に眼光を移す。
 士郎と言えば、別に何とも気にしない様子で明後日の方向を向いていた。
 しかしゼノヴィ
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