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英雄は誰がために立つ
Life7 特訓、開始!
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かですか?」

 あの日、小猫は戦闘中に何度かのチラ見ではあるが、士郎の戦闘を見ていたのだ。

 「ああ、アレは八極拳だな。だが、仙術――――仙人が修得していた武術と言えば太極拳だ。他には八卦掌なんかもあるな。俺が中国武術で一番よく使用しているのは八極拳だが、戦略幅を広げるためにも一応他の2つも齧っているから、形や基本的な技であれば教えられるが如何する?」
 「お、お願いします!これ以上、皆さんの足手まといになるのは嫌なんです!」

 士郎の提案に二の句も告げず、縋るように頼み込んでくる小猫。

 「わかったよ。家にそれらの武術書があるから、この後解散後に即とってくるから読んでみると良い。と言っても基礎は教えなきゃならんし、初日は確実に小猫の練習に付き合うぞ」
 「あ、ありがとうございます!」

 力強く返事をするが、焦りも強く見せていた小猫に、士郎は考え込む。
 その様子を見計らいながらも、時計を確認しているアザゼル。

 「・・・・・・・・・最後はイッセーだが、ちょっと待て。お前には専属のコーチを呼んでる」
 「コーチですか・・・」
 「ああ、そろそろなんだが・・・」

 そのまま上を見上げるアザゼルに釣られて、一誠も見る。
 他もやや遅れ空を見上げると、空から一つの影が降りて来る。
 近くなるにつれて影が大きくなり、全体も見えてくる。

 「アレは・・・・・・!?全員耐震に備えろ!」
 『え?』

 士郎が、影の正体にいち早く気づいたようで、皆にそう呼びかけるが遅かった。

 ズッォォォォォォオオオオオオオオオンンン!!!

 何かが落ちてきた衝撃で、此処一帯の地面が揺れる。
 ゼノヴィアは士郎の呼びかけに瞬時に反応して、アーシアを抱留めながら振動に耐える。
 祐斗も瞬時に小猫とギャスパーを支える。
 リアスと朱乃はお互いに支え合う。
 残りの一誠は、椅子から転げ落ちそうになった所で、士郎に首根っこを掴まれて尻もちを付かずに済んだ。

 「こ、これって、ドラゴン!?」

 士郎に掴まれたまま驚く一誠。
 そう、大きな影の正体は、15メートル前後はある巨大で強大な幻想種、ドラゴンだった。

 「そうだイッセー。こいつはドラゴンだ。魔龍聖(ブレイズ・ミーティア・ドラゴン)、聖書に記されたタンニーンと言うドラゴンがコイツの事だ。おい、タンニーン!お前は静かに降りられねぇのか?」
 「アザゼルか。呼び出しといて随分な言い草だな。協定締結の話は俺の耳にも届いていたが、だからと言ってよくもまぁ、こんなにも堂々と悪魔の領内に居れるものだな?」
 「ハッ!こちとら正式に魔王様方に入国を許可されてるんだよ?文句でもあんのか?」
 「フン、まあいい。俺はサーゼクスの顔を立てる形で、今
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