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リリカルビィト〜才牙と魔法が交わる物語〜“改稿版”
三十九話、ある夏休みの一日
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員が凶器を持っている事である
目の前の光景に呆気にとられていたすずかに、この集団のリーダー格とも言える男が全員の代表として目の前まで歩いて来たのだ
「初めまして、月村家当主月村 忍の妹、月村 すずか......いや、こういうべきか。
人外、"夜の一族"の末裔よ」
「っ!!」
夜の一族......それを聞いた途端にすずかの体が震える
そんなすずかを見かねてか、男は自分達の正体を明かそうとする
「...."夜の一族"の末裔、そんな化け物が人と同じ暮らしをしている……そんなことが許されると思っているのか?」
「んっ!!?」
「助けを待っているのなら無駄だと言わせてもらおう。我々は"聖なる力"を操ることが出来る。神に授けられた力が……こんな風にな?」ボウッ!!
そう言いながら男の手から炎が吹き上がる
その光景にすずかは目を見開く
「(天撃!!?)」
何せ今まで天撃は覚醒した時の為にと連れていってくれた龍也をはじめとした聖王教会の特騎士の極少人数が使っているところしか見たことがないからである
「正直部下から話を聞いた時は耳を疑ったぞ。何せ化け物の象徴とも言ってもいいあの"夜の一族"が街の中を歩いてるとはな……それも恋人や友達まで作って」
「むうぅんっ!!」
「本当に笑える話だ。化け物が"只の人間"の生活を真似てそれも様になっているのだからな」
「我々はエスパーを含めたお前達のような化け物を滅亡させるために立ち上がったのだ。生きる価値のないお前達のようなクズ共をこの世から消すために、そしてそんな存在がいることを許しているこの世界を正すためにな.....だからはっきり言わせてもらう。お前なんかに生きる価値など皆無なのだよ」
「.........」
すずかはショックのあまり喋らなくなった.....
「勿論お前にも死んでもらう。だが簡単に死を与えるつもりはない。死ぬその時まで、永遠 の苦痛と恐怖をお前に刻み込みこむ.....今までの奴らもそうして殺してきたのだからな」
「んんぅっ!!?」
「この世で一番重い刑は死刑と言われているが、死刑というのは一瞬の痛み、少しの痛みでこの世から去らわせる....。 しかし我々は甘くない、この世に生まれてきた事を後悔させる...拷問という名の死刑を行うのだ。魂になっても消える事のない爪痕を残すためにな……お前達。今すぐこのゴミをあの部屋へ連れていけ。そして....わかっ ているな?」
『....了解』
リーダーの男は後ろにいる3人の部下に指示を与え、その3人はすずかへと歩んでいく
この状況にすずかはすぐさま理解した、今から自分は……
その時、すずかの頭の中には恐怖しかない....
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