九校戦編〈下〉
九校戦六日目(5)×男子アイス・ピラーズ・ブレイク決勝戦一条対名無し
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「深雪に雫、試合お疲れ様。深雪、優勝おめでとう。雫もよくやった方だ」
「ありがとうございますお兄様」
「深雪に氷柱を倒せたのは、一真君のお陰だよ。それに本来の『フォノンメーザー』よりも、貫通能力はなかった気がしたから、そこに驚いたよ」
「それは俺特注のデバイスを使ったからだ、それに今の俺は名無しだぞ?という事で行ってくるわ」
と言って立ち上がり、歩きながら手を振っていた。観客席では、第一高校名無し対第三高校一条将輝の決勝戦でとても楽しみにしていた。特に楽しみにしていた真由美と摩利だったが、エリカ達も同じ気持ちである。名無しがどういう風にして破壊するかは分からないが、一条の戦い方は何となく予想は出来そうでいた。
「名無しさんがどういう風に倒すのかは、予測できないけど一条君は爆裂を使うと思うわ」
「そうだな。対象内部の液体を瞬時に気化させる魔法で、『氷炎地獄』と同じくらいのA級魔法師しか使えないからな」
「名無し様から聞いた情報によると、相手からの注文を受けたと聞いています」
「確か試合開始直後に一分間の防御を撤廃して、最初からガチで戦いたいと言ってました」
蒼太と沙紀が名無しに聞いた情報を同じようにして言っていたレオと幹比古。
「聞いた情報によると、今回は防御をしないまま打ち合うそうだよ」
「それどこ情報よ?」
「名無し本人から聞いた情報だ。第三高校からの注文があったそうでな、大会委員会から蒼い翼副社長から聞いたらしいぜ」
「という事は本気を出すという事でしょうか?」
「名無しさんの本気は見た事ないですもんねえ〜、今までハンデ有りで抑え気味でしたから」
上から幹比古、エリカ、レオ、美月、ほのかの順番だった。しばらくすると、ステージから舞い降りた名無しによって観客席は大いに盛り上がっていた。敵陣には既に一条がステージに上がっていたが、氷柱がない状態となっていたので名無しが空中から型を取り出して水を入れて氷柱を作り始めた。一本ずつだと時間が掛かると思ったのか、数本の型を空間から取り出して纏めて絶対零度にして氷柱を作り出した。
名無しの氷柱も少しヒビが出来ていたので、一度消滅させてから一から作り直す所を不思議に見る観客達。VIPルームで見ていた深夜と穂波さんに真夜と、国防陸軍第一○一旅団独立魔装大隊で深夜達を知っているメンツらで記憶共有者の玄信、幸典、繁留、連、響子の五人だった。
「相変わらずの織斑少将ですな、深夜さん」
「そうでしょうね、一度滅で無くしてから一から作り直す所は流石一真さんです」
「私は拠点では、知り合い刑事だったので見た事は余りないのですけど、奥様がそう言うのであればそうなんですね」
「姉さん
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