九校戦編〈下〉
九校戦六日目(5)×男子アイス・ピラーズ・ブレイク決勝戦一条対名無し
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と言う風に聞いていたので、真由美はこの試合が終わったら母親である真夜に聞いてみるかと思った。同じく不思議に思っていたエリカ達は、どういう魔法なのかを五人で考えていた。
「どういう事?名無しは何もしてないのに、破壊された氷柱が元通りになっているという事?」
「俺にもさっぱりだぜえ、幹比古は何か分かるのか?」
「僕にも分からないよ。破壊されたのを元通りさせる魔法があるなんて話は、聞いた事ないしもし仮に幻術だったとしても元通りになるのは到底思えない」
「私もメガネを外していますが、精霊が動いていませんから精霊術式ではなさそうです」
「う〜ん、私も分からないかも。深雪なら知ってそうだけど、教える気なさそうかもね〜」
個別情報体を書き換えていなければ、名無しが使うのは魔法ではなく一種の力だ。名無しがやってみせたのは、タイムリバースという時間巻き戻しを使っただけである。現代魔法でも古式魔法でもない魔法を使える者は、ここにいる織斑一真=名無しぐらいだろうが、上空ではドウターゲートが出現しそうだったのでそろそろケリを付ける為に初めてデバイスを使って撃ち放った。それは一本ずつ撃つが、十二本全てが当たった瞬間に、氷柱がまるで最初から無くなるかのように消し去ったのだった。
『勝者は名無し様となりますので、男子アイス・ピラーズ・ブレイク決勝戦は名無し様が優勝となります。なお女子の方は、織斑深雪さんが優勝となります』
試合終了となったので、ステージに降りる一条だったが、名無しは空中に飛んでいた状態となり一気に加速したのだった。ドウターゲートがある場所へ行ったので、容姿を名無しから擬態後の織斑一真に戻した。
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