九校戦編〈下〉
九校戦六日目(5)×男子アイス・ピラーズ・ブレイク決勝戦一条対名無し
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名無し何だ?最初聞いた時はふざけていると思ったが、ハンデを負う程な実力者なのか。それとも名を明かせない程な理由でもあるのか?」
「名前が名無しにしたのには、一応理由があるのだがここで言わないといけないのか?」
「十師族である一条の相手が名無しというふざけた事をしていると、どうなるか知らないぞ?」
「日本で最強魔法師の家系だとは知っているが、名無しにしたのは蒼い翼と零家が関わっていると言えば、俺は強引に納得してもらうしかないぞ」
俺がそう言ったので、観客や選手達が一斉に野次を言ってきた。蒼い翼に零家と口に出さないのが、暗黙のルールとしているが俺は普通に言える。
『それについては私が答えようじゃないか、観客席にいる全ての者達は初めましてかもしれないので自己紹介をしておこう。私は九島烈と言う、名無し様について質問があるそうなので私が答えるが、名無し選手が言った蒼い翼や零家の事は事実だ。実際、零家現当主の零社長と私が、名無しにしてくれと頼んだのでね。名無しというふざけた名前にしてしまった事については、私や関係者は一切謝罪しない。それと何やら上空から、何かが攻めてきているようなので早めに終わらせた方が助かる』
『という事で始めたいと思います。試合開始!』
フィールドの両サイドに立つポールに赤い光が灯ったので、一条選手と名無し選手は構える。そして黄色から青になった瞬間に、一条選手が持つ拳銃形態のデバイスで氷柱に向かって撃った。名無し選手はまだ何もしていなかったか、一方的に攻撃されているが防御をしていないように思える。しばらくすると、氷柱が十二本から一気に二本になっていた。マイクを持っていた一条選手は、攻撃をやめてからこちらに言ってきた。
「どうした?やる気がないのか、それとも時間でも待っているのか?俺の注文を聞いているはずだ」
「やる気はあるし、俺が勝ち目については変わらないつもりだ。フィールドをよく見ろよ?」
白い霧によって隠れていた氷柱だったが、霧が消えたら二本あった氷柱が十二本に元に戻っていた事に驚く一同。一条選手は、幻術かと思って攻撃をしてから爆裂をした。だが、白い霧によってしばらくするとまた元に戻っていたので、観客達も生徒達もとても不思議がっていた。それは相手選手もそうだが、試合を見ていた真由美もとても不思議にしていたので、真由美と摩利の間にいる蒼太と沙紀に聞いてみたのだった。
「なぜ氷柱が元に戻っているんだ?蒼太さん」
「それについては教える事が出来ません、申し訳ありません」
「知っていても言葉としては言ってはいけないという事なの?沙紀さん」
「まあそうですね、知っている者は私らや真夜さんらも知っていますから、あとで聞いてみたらどうですか?」
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