暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
97話:預言
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 ずっと聞きっぱなしのはやては、顔を俯かせてずっと黙りこくっていた。そしてガバッと勢いよく顔が上がると、そこには晴れ晴れとした表情があった。


『ほんま、士君はようそんなクサい言葉言えるな〜』
「…言わせてんのはどいつだよ?」
『はは、私や』


 あっはっは、と軽快な笑いをするはやて。やっといつも通りに戻った。そう判断した矢先、はやてが笑いを止めて口を開いた。


『―――ほんま、ありがとうな』
「……大丈夫なんだろうな?」
『うん、もう大丈夫や。元気出た。これからも頼むで、我らが副部隊長さん』
「今後こういう事がないように、しっかりしていてくれよ部隊長」


 お互いの返しに笑みをこぼす二人。はやては最後に「ほな、お休み」と言って―――心の中では最大限の感謝を込めた「ありがとう」を言って、通信を切った。


「……さて、俺も寝ますか」


 先程まで考えていた預言の事について考えたいのは山々だったが、今は目の前の―――先に預言されている事件の方へと力を注ごうと思い、頭を切り替える。
 取りあえず今は体を休める事にしよう、そう思い士は自室へと向かう為、副部隊長室の扉を開けた。





 
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