マブラヴ
1011話
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半ば間引きをしたのと同じような感じになっているが。
そんな風に考えている間にも、それぞれの準備は終わる。
とは言っても、そもそも準備を整えた上でのシステムXNでの転移だ。それを思えば、数分と掛からずに準備を整える事が出来るのは当然だろう。戦術機部隊に関しては、転移で機体に悪影響が出ていないかのチェックとかをしてそうだが。
「アクセル代表、こちらの準備は出来ました。先程とは違う転移というのをお願いします」
突入部隊の準備が出来たのか、チェントがそう告げてくる。
「分かった。……なら、集まってくれ。魔法での転移はシステムXNと違って、それ程広範囲に展開出来ないからな」
正確にはやろうと思えば出来るが、そうすると魔力を大量に消耗するというのが正しい。一応このマブラヴ世界では魔力の消耗はそこまで激しくはないんだが、それでもネギま世界より多いのは事実だ。特に今回は俺自身が動くんじゃなくて、目の前にいる部隊のお守りに近い。
それを考えると、どうしても何かあった時の為に魔力……SPは残しておきたい。
幾らSP回復で自動回復するとしても、それは時間経過での回復だしな。
「分かりました。では……その、戦術機と生身の2つに分かれた方がいいですか?」
「そうだな……いや、魔力の消費を考えると長距離の転移は1度で済ませたい。皆纏めて頼む」
「分かりました」
チェントが頷き、合図を送る。
すると戦術機を含めて、ギリギリまで俺を中心にして密集してきた。
兵士達が戦術機を見て微妙に不安そうな表情を浮かべているが……まぁ、20m近い戦術機のすぐ側にこうして集中しているのを考えれば、分からないでもない。
なら早速……
「じゃあ、移動するぞ。まず最初は通信施設からでいいんだな?」
「はい。向こうの目と耳を潰してしまいたいと思います」
「分かった。……行くぞ」
その言葉と共に、俺を中心にして影が広がっていく。
戦術機を含め、この場にいる全ての者を包み込む程の大きさになった影は、そのまま影の上にいる者達を飲み込み始める。
「おわぁっ! な、何だこれは!」
「た、助けてくれぇっ!」
「ちょっと、落ち着きなさいよ。これは魔法だってアクセル代表が言ってたでしょ!」
「いや、けど……うわぁ、影に身体が沈んでいくこの感触はちょっと慣れないな」
「アメリア、俺が帰ってきたら結婚を……」
……誰だ、フラグを立ててる奴は。
そんな風に思いながら、戦術機と共に影へと沈んでいき……次の瞬間には既に俺達の姿はアンバール基地へと到着していた。
もっとも、ここで影から出ればすぐに見つかるので、現状ではまだ影の中にいるんだが。
「チェント、前もって打ち合わせしておいた通りの場所の影からそれぞれ現
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