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スレンダーマン?がダンジョンに潜るのは間違っているだろうか
第四話
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そ、そんなことは・・・・・・」
そんなこととは何なのだろうか、自分でもテンパって居るのがわかる。女性経験を積まなかったことが悔やまれる。
「も、もう寝ますっ。おやすみなさい!」
いたたまれない。こういうときは逃げるに限る。
スタコラと逃げるヤス、それを見るヒルコの目は優しげだった。
リビングにはヒルコのみが残される。その手には先ほどこっそりと別でメモ書きをした紙が握られていた。
《スキル》【瞬間移動】
【収束固定】
【怪異作用】
ヤスに渡した紙、その塗りつぶされた部分にはスキルが一つ入っていたのだ。説明はただ一言、知名度に応じて身体能力が上がるというもののみ。そこで切れていればいいのだが不気味なことに文はまだ続いている様子だった。異彩を放っていたから入れてみたはよいものの続きが読めないなんてものはみたことがない。
「さて、どうしたものか・・・・・・」
薄ら明るいリビングにヒルコの声がぽつりと響いた。
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