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スレンダーマン?がダンジョンに潜るのは間違っているだろうか
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お祭りなのでしょうか?」
うつ伏せのややこもった声で問う。ダンジョンにもぐった日は夕食の後にステイタスを更新することが当たり前になっていた。
「そうだなぁ・・・・・・一言で言えば憂さ晴らしのサンドバッグかな?」
「なんか物騒な例えですね、それ・・・・・・」
例えと字面がマッチしておぞましいイメージしか浮かばない。
「ほら、冒険者って結構荒くれ者が多いだろう?そうすると必然的に都市の治安は悪くなってしまうんだよ。すると一般市民にはどんどん不満が積もるんだ。」
喋りながらも手は滑らかに動き続ける。このこそばゆさにはいまだ慣れない。
「そうなるとどこかでガス抜きをしなきゃ一般市民が暴動を起こして都市の機能が麻痺してしまうのさ。魔石を効率よく集めたいギルドとしてはそんな事態になると困ってしまうだろう?だから大々的な見世物でごまかそうという考えなんじゃあないかなぁ。」
ヒルコ様は体を起こし紙に更新された情報を書き出す。片足が無いのにその動きは非常に違和感が無い。細い足でそんな芸当が出来るから人と神はやはりどこか違うのだろう。
「さあ、書けたよ。ここのところかなり伸びがいいようだね。」
紙を受け取りサッと見る
ヤス
Lv.1
力:H185→G225 耐久:H160→H190 器用:H185→G205 敏捷:H185→H195 魔力:I0
《魔法》【】
《スキル》【瞬間移動】
【収束固定】
■■■■
たしかに初めてダンジョンにもぐった時ほどではないが順調に伸びている。かなりの量を倒しているからだろう。心なしかがたいもよくなってきている気がする。
紙を目で追うとスキル欄にインクの滲みがある。丁度【収束固定】の下の辺りだ。
「ああ、その滲みは少し手を滑らせてしまってね。気にしなくてもいいよ。」
聞こうとする前に一言。まあ確かにこんな短期間にそうポンポンスキルが発現するわけも無い。
「なかなか成長してるじゃないか。だが無茶はしてくれるなよ?スキルがあっても油断は大敵だからね。」
「大丈夫ですよヒルコ様。少しでも負担を感じたら退くようにしていますので。」
「そうかい。」
流れる沈黙。口数の少ないヒルコ様と二人きりだとわりとよくあることだ。しかし居心地はそう悪くは無い。
「そうだ、怪物祭に行ってみるとしよう。丁度私もその日は暇だからね、息抜きには丁度よさそうだ。」
「それに二人きりでどこかに行くのも楽しそうだしね。」
そう言い笑みを浮かべながらこちらを見てくる。美人と二人きりでお出掛け、そんな経験は生まれて初めてだ。そう考えると顔が上気してくる。
「おや、赤くなってるぞ。中々に初心だなぁ君は。」
「い、いえ
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