第五十一話
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ぐに追撃する。
「射撃や防御、幅広く転用できる雷だけど、単純にその威力を行使する時に相性がいいのはやはり突き技だ」
ドゴーーーンッ
右手に宿る雷が一際大きく唸りをあげると、そのまま俺はキルアの右横の岩目掛けて突き入れた俺の右手は大岩を砕き、跡形も無く吹き飛ばした。
「なっ…」
それを横目で眺めていたキルアに驚愕の表情が浮かぶ。
それはそうだ。外したからよかった物の、今の攻撃を自身が受けたと考えれば致命傷を免れない。
驚愕のキルアをよそにキルアから距離を取る。
キルアを見ると表情は更に真剣な物に変わった。
何て言うか、マジモード?見たいな感じ。
キルアの身に纏うオーラがより洗練されていく。
電気変換されたオーラをその両手に集めているのが見える。
「見よう見まねだけど、こんなもんか?」
チッチッチッチッチ
キルアの両手に集められたオーラが唸りをあげる。
「うわぁ…」
今キルアの両手を覆っているのは千鳥の模倣技。
「っし!」
目にも留まらぬ速さで俺へと駆けると、その手を突き出した。
突き出された右手を千鳥を纏っている右手で受け止めるが、今度は左手を突き入れてくるキルア。
うわっ!ちょっとまずいか。俺の左手は千鳥を纏っていないし、右手を封鎖されているので印も組めない。
俺はすぐさま右腕をまげると背負い投げをする要領でキルアの懐にもぐりこむと、キルアの左手をかわし、左肘でキルアを吹き飛ばす。
ザザーーーッ
両手両足で着地してその勢いを殺いだキルア。その時抉った地面が焼け焦げている。
って言うか!
「ちょ!今の俺じゃなかったら大怪我じゃ済まないからね!?」
「悔しいけど、あんたなら軽くいなすんじゃないかと思ってた」
やっぱ悔しいけど、とぼやいているキルア。
「それにしてもあんた何なの?変化、強化、放出と3系統を使い分ける。六性図では遠いほど覚えにくいって習ったんだけど?」
うーん、忍術であると言う相違点も有るけれど、まあ単純に。
「修行したからかなぁ?」
「へぇ…じゃあ他の系統技も見せてくれよ」
この千鳥の応用って事か?それとも雷遁?
まあ、どちらでも変わらないか。
「オーラの消費もバカにならないから、見せてやるのは次の技が最後だ」
そう言って再び印を組む。
「雷遁影分身」
千鳥から放たれた雷が一瞬で俺とそっくりの人型になる。
「ダブル、いや念獣か?具現化系能力だけじゃ無理だな。操作系も無ければただの人形だろう」
なかなか鋭い考察だね。
しかし、言うなれば変化、具現化、放出、操作の複合能力かな?
これ、結構疲れるんだよね。オーラ
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