第五十一話
[9/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
技に持ち込もうとしてキルアのオーラが電気のような物に変わるのを感じすぐさま拘束を解除して距離を取る。
キルアを見ると髪の毛が逆立ち時折チリッと言った電気音が聞こえる。
「オーラを電気変換したか。やるねっ」
「今度はさっきみたいには行かねーよ」
先ほどとは比べ物にならないほどの、常人ではその姿を感知する事は出来ないであろう速度で俺へと迫るキルア。
凄いね。忍者でも中々その速度で高速戦闘できる人は居ないのだけど、彼は自分の速度に振り回される事無く攻めて来る。
更にガードした拳から電気変換されたオーラが此方へと電気ショックを与えてくる。
それ故に受け止めるよりも弾く方へと防御が偏ってしまい、結果その猛攻は留まる事を知らない。
まあ、まだダメージらしいダメージは負ってないけど。
ほんの少しの隙を突いてキルアを弾き飛ばすと、今度はいつの間にか取り出したのかヨーヨーをこちら目掛けて投擲する。
ヨーヨーとその糸も特別製なのか、その糸を伝い電気変換されたオーラでヨーヨーを包んでの攻撃、当たる訳には行かないな。
それを避けるとその隙を逃さず、手に持っていたヨーヨーは切り離し一瞬で此方へと向かってくるキルア。
その攻撃をいなし、今度は俺の方が距離を取る。
「凄いね。その戦闘センスには脱帽だよ…だけど、電気変換したオーラの扱いはまだまだ研鑚中かな?まだまだそれを活かしきれていない感じがするね」
「うるせーよ」
あぁっ!かわいくないっ!
…落ち着け、俺。相手はまだ子供だ。
「まあ、先人を馬鹿にするべきではないよ?電気変換にはまだ俺に一日の長があるっ!」
「はぁ?」
ババッと印を組んでオーラ(チャクラ)を雷に性質変化させた上で放電するように形態変化させ右腕に纏う。
「雷遁・千鳥」
チッチッチッチッチ
俺の右手から時折雷が弾ける音が木霊する。
つぅーっとキルアの頬に汗が伝う。
「…そんな事も出来るんだ。だけど、それを出す直前に一定のアクションを入れないと発動しないみたいだね」
ほぼ初見でそこまで見切るか。
「それじゃ、行くよ」
俺は振り上げた右手を地面に叩きつけるように重ねると、同時に大量の電気を打ち込むと、手のひらを中心に扇状にキルアの方へ地面が一瞬で隆起して砕け散る。
「なっ!?」
たまらず飛び上がったキルアに向かって隆起した地面を蹴って走り寄って廻し蹴り。
吹き飛んでいくキルアに向かって右手を突き出すと、そのまま竜を象った雷撃弾を飛ばし追撃。
その攻撃を何とか自身のオーラを増大させて防御するキルア。しかし、威力を殺しきる事は出来ず、そのまま後ろにあった大岩に激突してようやく止まった。
俺は直
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ