第五十一話
[6/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ンスルーの体格差を考えると出来れば高身長者との訓練もしたかった様だ。
遠目に見たゲンスルーは結構身長が高そうだったしね。
とは言っても、俺もそれほど高い訳じゃないんだけど。
160cmほどで大体同年代の平均身長だ。
それでもこの中では一番高い訳だが。
うーむ。
「まあ良いですよ」
「助かるわさ」
「だけど、その代わり、うちの子の修行を見てくれませんか?」
「後ろの彼女達の事?」
「金髪と茶髪の子をお願いします」
フェイトとなのはの修行を見てもらおう。俺達では気づけない事も有るだろうし、ゴンとキルアの師匠なのだから彼女は見た目と違い優秀なトレーナーのようだ。
「もう一人の子はいいんだわさ?」
「彼女も望むならお願いします」
さて、フェイトとなのはをビスケに預け、俺はゴンと対峙する。
二人はこちらからは大岩で見えない反対側で今頃ビスケに修行をつけてもらっている。
「ビスケが用意するっていっていた練習相手ってアイオリアさんだったんだね」
ソラは付いていかず、キルアと一緒に見学中だ。
「アオでいい。アオが今の俺の名前だ」
「分った。アオさんに今の俺がどれだけ通用するか、わくわくするよ」
ドッジボールの一件で俺のことを高ランクの念能力者だと認識しているのだろう。
両手を挙げて身構える。
ゴンの構えにはようやく洗礼されてきたような無骨さが残っている。
俺もそれに倣って拳を構えた。
「やっ!」
気合と共に臆する事無くこちらへと突っ込んでくるゴン。
踏み込み、速度共に中々の物だ。
突き出される右拳。
パシッ
それを左の手のひらで受け止める。
「はっ!」
するとそのまま地面を蹴って左足で蹴りつけられた。
それを右手で受け止めるとゴンは完全に死に体だ。
そのままゴンを上空へと真っ直ぐ放り投げると15メートルほどの高さまで達した。
「わっわわ!」
上空で体勢を整えて何とか体を捻ってこちらを向いた。
さて、どう来る?
しかし、どうやらまだオーラを飛ばしたり、変化させたり出来ないようで、重力に引かれて落下するだけしか出来ないゴン。
牽制に放つ攻撃は無く、空中で確固とした足場も無いあやふやな体勢のまま右手にオーラを集めているのが見える。
「やっ!」
自身でも苦し紛れだと分っているその右拳。
突き出された拳をかわし、右ひじを絡め取ってそのまま地面に一本背負いの要領で叩きつける。
「ぐぅ…」
瞬時に背中にオーラを集めた結果ダメージは殆ど軽減できたようだ。
ゴンは直ぐに転がり起き上がる動作と一緒に俺が掴んでいた右腕を強化して少々
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ