第五十一話
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実際、Aランクでも限度枚数に泣かされていた状況だったから正直助かった。
まあ、結局ツェズゲラからの奪取が成功しなければオリジナルを持っている俺達を草の根分けて探し出すんだろうけどね。
それこそアントキバ辺りでうろうろしている奴らを片っ端からバインダーを開かせてリストで確認するとかすれば俺達にたどり着くことは可能だろうし。
しかし、これで俺達の指定カードは81種類。残り19種類だ。
とりあえず約束の3週間で、取れる指定カードを取っておこうと俺達は島内をあちこち飛び回っている。
とは言え、今取れるカードは殆どAランク以下。程なくして行き詰る事になる。
二週間ほどで指定カードは97種類に達したが、残りのカードはすべて誰かのゲイン待ちの状況だ。
『闇の翡翠』『ブループラネット』共に持ち運ぶのは難しくないことから一応ゲイン待ちで確保しているのだが…つまり持ち運びがしやすいと言う事は独占もしやすいと言う事。
独占した上で自分でゲイン待ちのアイテムを持っていればそれを崩すのはほぼ不可能だ。
堅牢と聖水を使えば、ほぼ確実にスペルによる奪取は不可能となるしね。
聖水の効果を解く為には10回攻撃スペルを使用しなければならないが、相手が実力者だと10回も使わせてくれる隙は中々無いだろう。
まあ、10人以上で取り囲み、一斉にスペルカードを使うなどをすれば可能だが…窃盗や掏摸は奪えるものがランダムなので労力に見合わないので却下だ。
口約束だったが、誠意を見せてくれたツェズゲラを裏切る様な事はしたくない。
つまり現状は手詰まりだ。
手詰まりでやる事が無いので『勇者の道具袋』や『神々の箱庭』と言った、アイテムを取得して時間を潰している。
1週間が過ぎた頃、ゴン達からコンタクトで通信が入る。
通信してきたのはビスケットさん。
話を聞くに、修行を手伝って欲しいらしい。
まあ、俺たちも大体の指定カードを取得して時間が余っていたのでその願いを聞き入れる事にしてゴン達と合流する。
アカンパニーのスペルカードを使用して駆けつけると、真剣に修行に取り組んでいるゴンの姿が見える。
片手で逆立ちしてオーラを地面に着いた掌から放出させようとしているようだ。
放出系の修行だね。
俺達が到着した事で修行中のゴンを放っておいて近づいてくるキルアとビスケットさん。
「待ってたわさ」
わさ?
「ビスケットさん。それで?手伝って欲しいと言われて来たんだけれど、何をすれば良いの?」
「ビスケで良いわさ。手伝ってもらいたいのは他でもない、ゴンの組み手相手になって欲しいわさ」
組み手、ねぇ。
ゲ
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