第五十一話
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れを止めに来たか。
「せめて3週間待って欲しい。それで状況は大きく変わるはずだ」
3週間、ね。
交渉するにもゲンスルーって人、会った事あったっけ?
一応俺達全員のバインダーを確認する。
ゲンスルーとその仲間と思しき名前、サブとバラの名前を探す。
どうやら俺達は会ったことは無い様だ。
間接的(他のソラに会った事があるプレイヤーにアカンパニーを使わせる等)にしかスペルカードでは飛んでこれない。
ゴン達はバインダーを確かめるまでも無く、ゲーム初日に会っているとの事。
この時点で、まず危険なのは俺達よりもゴン達と言う事になる。
「最後に確認したい事がある」
「何ですか?」
「ゲンスルー組の残りのカードは『一坪の海岸線』『モンスターハンター』『奇運アレキサンドライト』の三枚だ。その中で二枚は既に持っているだろう。それで、残りの『奇運アレキサンドライト』は持っているか?」
うわぁ…
「持ってますね」
「……彼らはオリジナルカードを狙ってくるはずだ。だからまず、一坪の海岸線の取得の為にオレ達を狙ってくるだろう…が」
一石三鳥な俺達を狙ってくる可能性も大いにありえるか。
『モンスターハンター』の取得者のカードリストを見たのならば、『奇運アレキサンドライト』の確認もしているはずだからね。
「『一坪の海岸線』と『モンスターハンター』のバインダーは変えたほうがいいだろうな」
それに、モンスターハンターのカードもツェズゲラに渡ったのは直ぐにバレるだろうから、さらに優先で狙ってくれると俺達に被害が無くていい。
一応後で両カードを『擬態』で別のカードに変えておくかな、聖騎士の首飾りでいつでも元に戻せるし。
それでどれくらい関心が下がるか分らないけどね。
その事をツェズゲラに伝え、『モンスターハンター』の複製からの複製を遠慮してもらった。
「もし君達がゲンスルー組に襲われたとして、君達に撃退は可能だろうか?」
相手が人間であるのならば、不意打ちでなければ負けない自信はある。
「君の実力を疑っているわけではないが、君の連れの少女達が心配だ」
「何なら試してみますか?」
「……いや、君の受け答えで分ったよ。このゲームのなかでSSランクのカードを取れたチームなのだから、相当な実力者なんだろうな」
SSランクのカードは今回の事でも分るように相当に実力を要求するものだ。
とりあえず、懸賞がどうにかなればもう少しゲームがやりやすくなるのだし、どちらかにさっさとクリアして欲しいのだが、心情と、ゲンスルー組の非道さを考えるとツェズゲラさんに頑張ってもらいたい所だ。
そんな訳で、その申し出を受け入れた。
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