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夢のような物語に全俺が泣いた
サポーター
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かに時間浪費なのだろうが、18階層からここまではサチコちゃんに転移で送ってもらっているため、一瞬なのだ。
まぁ帰りは自分の足で戻ってるけど。

しかし昨日は大変だった。
本来、俺はともかくサチコちゃんは台所進入禁止になっている。
いたずらの要領で激辛香辛料を入れたりなどしてなのはさんやフェイトさんに閉め出しをくらったらしい。
そんなこんなで俺が帰るまで料理は作りおきか外食になっていたのだが、昨日は俺だけ食べてきた為にサチコちゃんが拗ねてしまい、慰めるのに徹夜を労した。

お陰で何とか機嫌をとることに成功し、多大な出費で空腹も満腹へと変容させた。

「すみません、待ちましたか?」

「おう、おはようベル………へぇ」

どうやらベルが来たようなので振り返ってみると、ベルの防具が新調され、
白に赤のロゴが入ったベルっぽい様になっていた。
左手にはライトグリーンの手甲が装着され、一人前を匂わせる。

「良いじゃないか。似合ってる」

「ありがとうございます!
僕もこの防具が気に入ってるんですよ!見た瞬間にこれだって――――」

「お兄さんお兄さん、白い髪のお兄さん!」

「――ん?」

ベルが受かれながらに話しているのを暖かい目で見ていると、その後ろから小人族らしきローブ姿の少女が声をかけてきた。
その背中には背丈に似合わないほどのでかいバッグを背負っており、これから山籠りでもするのかと想像してしまう。

「初めましてお兄さん。突然ですが、サポーターを探してませんか?」

「あ、あれ?君は確か…」

「?混乱してるんですか?
でも、今の状況は簡単ですよ。
冒険者さんのおこぼれに預かりたい貧乏なサポーターが、自分を売り込みに来ているんです」

「あ、いや…そうじゃなくて、君は昨日の…小人(パルゥム)の女の子だよね?」

昨日?ああ、あの小さい女の子か。
確かに面影はあるし近くで見たわけではないが…んー…。

「小人…?リリは獣人、シアンスロープなんですが」

フードをとって見せた頭には犬耳?らしき物がついており、昨日の少女とは種族が違うようだ。
だが昨日もフードを被っていた辺り、人違いとは言いきれない。

「ホントだ…小人じゃない」

「ふぁ…ああぅ〜お兄さ〜ん…」

「あぁ、ごめん、人違いだったみたい」

「お前は何をしとるんだ…セクハラか?」

「ち、違いますよ!」







「それで、リリルカさんはどうして僕たちに?」

噴水に座り、リリルカ・アーデと名乗った少女と会話することに。
しかしベル。この少女が声をかけたのはベルだけだ。
俺には声が掛かってないし、寧ろお前が狙いだとも言える。
はてさて、何を考えているのやら…。

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