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僕のサーヴァントは魔力が「EX」です。
速攻
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く、何で僕達が一回戦からこんなのと戦わないといけないんだよ?

「悪いけど今回は最初から全力でいかせてもらうよ。……ランサー!」

「……!」

 レーベンの言葉にランサーは、瞬時に雷光を纏って光の槍を手に取るとこちらに突撃をしてきた。そしてそれを迎撃するためにアヴェンジャーが骸骨の人形を雷光の天使に向けて飛ばした。

「最初から全力で、か……」

「ふふん♪ 『呪塊・大蛇』!」

 僕の呟きを聞いてアヴェンジャーは獰猛な笑みを浮かべて大声を出す。その次の瞬間、彼女が操る骸骨の人形の頭部が展開し、そこから黒い塊が飛び出した。

 人形の頭部から飛び出したのは、黒い泥で作られた数匹の蛇だった。泥の蛇はこちらに突撃をしてくるランサーの体に絡み付くと一斉に強く締め上げる。

 呪塊・大蛇はアヴェンジャーが使う戦闘スキルの一つで、妖術で作り出した泥を蛇の形にして操り敵を攻撃するというもの。

「………!?」

「なっ……!? 何故だ!? 何故キャスターの魔術が通用する!? ランサーの『対魔力』スキルはAだぞ!?」

 ランサーの体が泥の蛇に捕らわれたのを見て、当のサーヴァントとそのマスターであるレーベンが驚愕の表情となる。ああ、やっぱりランサーはAランクの対魔力スキルを持っていたのか。

 最初に戦った日からレーベン達が出てこなかったのは彼らなりの余裕だったのだろう。レーベンはアヴェンジャーのキャスターと思い込み「ランサーの対魔力スキルがあれば攻撃魔術を無効化でき、地力はランサーの方が上なのだから長期戦になればこちらが有利」と考えたはずだ。

 レーベンの考えは間違っていない。地力は向こうの方が高いのは確かだし、アヴェンジャーが使う戦闘スキルが「魔術」であったなら、こちらに打つ手はなかっただろう。

 しかしアヴェンジャーが使う戦闘スキルは「妖術」。魔術の一面は持っているが、基本は魔術とはシステム自体が異なる「呪術」である為、魔術のみに適応される対魔力スキルは意味をなさないと言うわけだ。

「最初から全力でいく……奇遇だね、僕達もそのつもりだよ。続けてやれ!」

「了解♪ 『呪塊・山犬』! 『呪塊・蝙蝠』!」

 僕の言うとアヴェンジャーは骸骨の人形に命令を飛ばし、骸骨の人形から今度は黒い泥でできた犬と蝙蝠が飛び出してランサーに襲いかかる。

「……!」

「ら、ランサー!? くそっ! こうなったら……」

 アヴェンジャーの戦闘スキルを受けて声のない悲鳴を上げるランサーを見てレーベンが何か指示を出そうとするが、それを遮って僕は大声を出した。

「アヴェンジャー!!」

「え……? あ、アヴェ……?」

 アヴェンジャーをキャスターと思い込んでいたレーベンは、彼女がエクストラ
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