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僕のサーヴァントは魔力が「EX」です。
一八〇秒の攻防
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らそれだけでアウトだと、自分が一番理解しているのだろう。アヴェンジャーは真剣な表情となって精神を研ぎ澄まし、ランサーの攻撃を防ぐべく人形を操作した。

 槍の刺突がくれば人形が両手の刀を交差させて受け止め、槍が横薙ぎをしようとすれば人形が刀を縦に降り下ろして動きを止める。

 人形の刀と光の槍。

 ぶつかり合う度に火花が飛び、強風が吹き荒れる。

 長いようにも短いようにも感じられた一八〇秒の攻防。それの終わりがやってきたのは、そろそろアヴェンジャーに余裕がなくなってきた時だった。

 ガカッ!

 アヴェンジャーとランサーが戦っている最中、突然目の前が光ったかと思うと二体のサーヴァントの間を光の壁が遮っていた。

「くっ! ここまでか……」

「……」

 光の壁の向こうでレーベンが悔しそうな顔をして、ランサーも構えを解いて光の槍を消した。

「……どうやら君達を甘く見ていたようだね。だが私は負けない。天に認められて彼女、ランサーを与えられた私が負けるはずがないのだから……」

 レーベンはそう言うとランサーと一緒にアリーナから姿を消した。多分自分達のマイルームに帰ったのだろう。やれやれ、やっと行ったか。

「……………ふぅ。つっっっかれた〜」

 今まで精神をはりつめていたアヴェンジャーが一気に脱力して肩を落とす。やっぱりいくら彼女がサーヴァントといってもあの戦闘は精神的にキツかったか。

「お疲れ様、アヴェンジャー」

「うん。本当に疲れた。……ねぇ、マスター? 今日はもうマイルームに帰らない?」

「それもそうだな。じゃあ帰ろうか」

 流石に今日はもう戦闘訓練をする気分ではないので、僕とアヴェンジャーはマイルームに帰ることにした。

 それにしてもこれが聖杯戦争か……。予想以上に激しい戦いになりそうだな。
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