二つの再会
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練をする予定だったからいいけどさ……。
「それじゃあアヴェンジャー。気を取り直して戦闘訓練を始めようか?」
「うん。それはいいけどさ。あの女が言っていた『ぽいずんこれくたー』って何なの?」
アリーナでは霊体でいる必要がないので実体化したアヴェンジャーが、頷いた後に学食で凛が言った僕の異名について聞いてきた。……本当はこの異名のことは言いたくないんだけどな。
「あー……。ポイズンコレクターって言うのは僕の異名のことで、僕は……」
「やあ……。やっと来たんだね。待っていたよ……」
僕がアヴェンジャーに自分の異名について話そうとしたその時、アリーナの奥から一人の男の声が聞こえてきた。
アリーナの奥からこちらに来たのはレーベン・クラウド。僕の一回戦の対戦相手だった。
「レーベン・クラウド? 何でここに? というか待っていた?」
「ふふふ……。可笑しな事を言うね。私がここに来た理由なんて君と戦いにきたに決まっているだろう? ……来い! ランサー!」
レーベンは僕の言葉に不気味な笑みを浮かべたかと思うと目を見開き大声で叫んだ。その次の瞬間、僕達の目の前で強い光が生まれた。
「なっ!? この光は? いや、それよりさっきランサーって……?」
「う、うん。この気配は間違いなくサーヴァントの……。マスター、気をつけて」
話をしているうちに光が弱まって僕とアヴェンジャーが前を見ると、そこにはレーベンと、その隣にさっきまではいなかった体から光を放つ女性の姿があった。
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