暁 〜小説投稿サイト〜
僕のサーヴァントは魔力が「EX」です。
月の聖杯戦争開戦
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うことでアヴェンジャーがどれ程の実力で、どのような戦い方をするのかを確認する為だ。

『うん、任せて。アリーナに行ったら私の凄いところを見せてあげるから楽しみにしてて♪』

 霊体化して僕のそばについてきているアヴェンジャーのやる気充分なようで、声の様子だけで姿は見えなくても彼女がガッツポーズをとっているのが分かる。このサーヴァントは本当に元気だよな……っと。

「っ! おっと」

「あ……。ごめん」

 アヴェンジャーと話ながら歩いていると階段から降りてきた男子生徒とぶつかりそうになった。見たところNPCじゃなくて僕と同じマスターみたいだけど……何か様子が変だな?

「顔色が悪いけど大丈夫か?」

「……うん。大丈夫。心配してくれてありがとう」

 僕が訊ねると男子生徒はぎこちない笑みを浮かべて廊下の向こうへと歩いていく。何故か気になってその後ろ姿を見ていると、近くから誰かの話し声が聞こえてきた。

「どうしたのアー……ううん、ごめん、その名前は呼ばない約束だったね。それであの生徒がどうかしたの?」

 声がした方を見れば、そこには僕と同じように廊下の向こうへと歩いていく男子生徒を見ながら独り言を呟く女生徒がいた。恐らくは彼女もマスターで、独り言に聞こえたのはサーヴァントとの会話なのだろう。

 これが僕、平和時行と「青野北斗」、そして「岸波白野」の初めての出会い。

 これから先僕達三人は聖杯戦争を勝ち残り、何度も顔を会わせる事になっていくのだが、この時の僕はそんな事になるとは全く考えもしなかった。
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