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猫の憂鬱
第4章
―6―
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?録音だろう?そうだろう!?何処から出てる、其の声は何処から出してる、と納得させたい程似ている。本郷龍太郎かっこCV緑川光かっこ閉じる、を素でやっていた。二次元やアニメに全く興味無い龍太郎は、其の声優が誰なのか判らず、井上が、スラダンの流川、と云ったので漸く把握した。
此の妹に声を聞かせたら、一番似ている声優を教えてくれる、という有り難いのか良く判らない特典が来る、誰も実験しないが。
何時の間にか眠ったのか、目覚めると、妹の部屋に居た猫が木島のベッドに居た。起きた気配を察した猫は喉を鳴らし、其の豊満な毛皮を指先で堪能した。
ゆっくりで良い、俺を認識して。
そう願い、木島は猫の高い体温を腕にしっかりと抱き締めた。
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