第5話:ブラックゾーン
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地球から遠く離れた宇宙、かつてウルトラセブンに倒された宇宙人達が集うアジト星がある。
今日も地球侵略とウルトラマチュア退治に策謀を練り上げ、次の宇宙人を差し向けようとしていた。
「ペガ○サ星人!」
「ははーっ。」
「お前は地球防衛隊に宇宙都市ペガ○サを破壊された怨みがあるな。」
「はい。」
「次はお前に任せた!」
「ははーっ。」
ペガ○サ星人は宇宙人達に一礼すると、部屋を出た。
しかし、この時、部屋の片隅に真っ黒な空間が入り口をポッカリと開けていたのを、誰も気がつかなかった。
時を同じくして、地球防衛隊の基地内の女子寮、アンヌとアキが仕事を終えて帰って来た。
「アンヌ先輩、お疲れさまでしたーっ!」
「また明日ね。」
アンヌが部屋に入り、鏡台の前に座り、いつものように髪をとかしていた時、某かの気配を感じた!
(…ッ!)
アンヌが振り向いたが、部屋に変わった様子はなかった。
(気のせいかしら…?否、この感じは…?ペガ…ッ。)
アンヌが過去の出来事を思い出した時!
「センパーイ。明日のパトロールについて何ですけど…ッ、キャーッ!」
部屋を訪れたアキが、アンヌの部屋の奥に浮かび上がった漆黒の影を見つけ、悲鳴を上げた!
「アキちゃん!」
アンヌが怖がるアキのそばに駆け寄り、アキを抱き抱えながら、部屋の奥に現れた黒い影を睨み付けた!
「出て来なさい!あなた、ペガ○サ星人ね!」
「…え?」
アンヌが口にした宇宙人の名を告げると、黒い影の中から、か細い声がした。
「…、アンヌさん、僕です…、ペガ○サです…。」
アンヌは声の主がペガ○サ星人だとわかると、アキを落ち着かせながら2人して部屋のソファーに掛けた。
「アンヌ隊員…、ペガ○サ星人って、確か…、アンヌ隊員が若かった頃に宇宙都市を破壊されて、行方不明になった宇宙人ですよね。」
「そうよ!凄く優しい宇宙人だったのよ。お久しぶりね!」
「久しぶりだね、アンヌさん。僕はあれから一人ぼっちで宇宙をさまよってるんだ。」
「可愛そうに…、だったら地球に居ましょうよ!それなら、もう一人にはならないわ!」
アンヌがペガ○サ星人に優しく問いかけたが、
「…でも、僕からしたら、他の地球人は怖い…。アンヌさん、再びあなたに会えて良かった。もうしばらくしたら、再び宇宙を旅するよ。」
「待って!そんなの寂しいじゃない!良かったら私のそばで匿うわよ!」
アンヌの引き留めにもかかわらず、ペガ○サ星人は、
「都市を破壊されて、仲間が死んでしまった事がまだ辛いんだ…。でも、アンヌさんや他の仲間の方が親切そうな人で良かった。さようなら…。」
ペガ○サ星人は黒い影と共に消えて行った。
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