第五十話
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日一日は休暇だ。
数週間の間、睡眠と食事以外の全ての時間を狩りに費やしてきたのだが、流石に限界だ。
この辺りで少々英気を養わないとね。
そう考えてのんびりとアントキバの街を皆で散策する。
お金は困ってないから今日はお金に糸目をつけず食べ歩きだ。
しかし何で女の子って甘いものが好きかね…
ケーキ、ショコラ、そして今はジェラードを食べているソラ達を横目に付き合わされた俺はすでに甘死寸前だ…
甘いものは好きな方だがどうしてもクリームの甘さの大量摂取が苦手な俺は最初のケーキバイキングですでに瀕死だ。
餡子の甘さにはまだ耐性があるんだけどね…
「あ、それも美味しそう」
「食べてみる?なのは」
「ありがとう。わあ、美味しい。わたしのもあげるね」
「うん、あ、美味しい…」
「でしょう?」
「ソラちゃんのは?」
「…食べたいの?」
「「うん」」
なんて会話が聞こえてきているが、俺はぐったりとテラス席で疲れたように座り込み、上がった血糖値と格闘中だ。
隣を見ると今度はまた別のスイーツの屋台へと行く算段を立てているのが見える。
…もうゴールしてもいいよね…
ゴール。
取り合えずソラになのは達に付いていてもらって俺一人別行動中だ。
うぃ〜
まだ胸やけがする…
「そこの君」
食後の運動にと街中をトボトボと散歩中に突然声を掛けられて俺は振り向いた。
「何ですか?」
振り向いた先にはツナギを着た人が二人、もう一人は…何と言うか…ゴリラ?顔の人が居た。
「少々話があるのだが」
ツナギにバンダナ、ポッチャリ系、身長は他の二人に比べると低めの男性、そんな彼が俺に話しかけたようだ。
「現実世界に帰りたくないか?」
は?
なんだ?藪から棒に。
俺は真意をつかめずにいたためか、少々呆然としていたらしい。
それをどう受け取ったのか、男は言葉を続ける。
「少々俺たちに協力してくれたら『離脱』のカードをやるよ」
俺の疲れたような現状と、周りに誰もいないので、現実に帰れないソリストとでも思ったのだろうか。
それとも呆然としていた俺の表情を驚愕の表情と取ったのか。
まあ、今の言葉で分るのは離脱でそこらの雑魚を釣り上げたいと言う感じのニュアンスだけだ。
「……何をすれば良いんですか?」
一蹴して断っても良いんだけど、接触を持ってきた相手の動向は尻尾を踏まないように気をつけながらも情報は得たい。
「なに、少し人数あわせでいてくれるだけでいい。勿論身の安全は保障する」
人数あわせ…ね。
人数制限制のクエストは殆ど無い。
おそらくレ
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