第五十話
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るので去らねばならない。
「…又来ます」
レイザーさんに見送られて灯台を出る。
外に出ると攻略組の面々が俺が出てくるのを待っていた。
「ったく、あんたの所為で負けちまったじゃねーか」
「キルア、でもそれはオレ達が弱かったからだよ」
そうかもしれねーけど、と、悪態をついている。
それを嗜めてゴンがオレに声を掛けた。
「それよりもオレ達このイベントの攻略を続けようと思ってるんだ。それで、アイオリアさんにも手伝ってもらえたらなって思って待ってたんだ」
今度は本気の勧誘か、相変わらず直球な奴だね。
まあ最後に見せた影真似の術はドッジボールには有効な能力だからねぇ。
動きを止めてしまえば先ほどのように一方的にたこ殴りだ。
「手伝うのは良いけれど、俺にも『一坪の海岸線』を得る権利はるの?」
既に取り分け配分の話は終わってるんじゃないのか?
その問いに答えたのはツェズゲラ
「10億ジェニーでどうだろうか?」
ジェニーって…いらねぇ…元の世界に帰る算段が付いているのにこの世界のお金なんてただの紙切れだ。
「お金なんて要りません。欲しいのはあくまでもカードです」
「君はオレ達を騙していたのか?」
なにを騙していたものか。勝手に俺の事を現実に帰れずにフラフラしている雑魚と勘違いして勧誘したのだろうに。
「言い訳のように聞こえるかもしれませんが。勧誘があった時に、大人数参加型のイベントだろうとは考え付きました。それに貴方たちがカードを取ったとして、力ずくで強奪しようなんて考えてませんでしたよ。ただ、どのような人たちに渡ったのか、交渉はできそうかと言った偵察を兼ねていたのは否定しませんが」
「君もバッテラ氏の懸賞金が目当てなのだろう?」
「懸賞金?そんなものは要りません。俺が欲しいのはクリア報酬です」
「…なるほど、クリアするとゲーム内のカードを島外に持ち出せると言うが…そちらが狙いか?」
「はい」
俺の答えを聞いてなにやら相談し始めるツェズゲラ。
話がまとまったようでツェズゲラさんが改めて此方に向きなおる。
「オリジナルはやれないが、協力してくれるならコピーでよければ一枚君に渡そう。それで手を打ってくれないか?」
ふむ。オリジナルじゃないのは色々と面倒だが、まあ、いいんじゃないかな?
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