マブラヴ
1010話
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ると理解出来ないでもない……か?
まぁ、どちらにしろテロリストの要求に屈するというのは致命的な間違いだし、それ以前にアンバール基地という、中東の最重要拠点を恭順派の手に預けておく訳にもいかない。
奴等が何を考えているとしても、このマブラヴ世界にいる者の殆どは恭順派の存在を認めないだろう。
そんな風に考えている間にも確認の意味を込めた最終ミーティングは完了し、チェントが俺の方へと視線を向けてくる。
「アクセル代表、お願いします」
「分かった」
呟き、空間倉庫のリストを脳裏へと表示する。その中でニーズヘッグを選択し……次の瞬間には、俺の隣にはニーズヘッグが姿を現していた。
『おおおおおおお』
軍人達から聞こえてくる驚愕の声。
既に慣れたそんな声を聞きつつ、そのまま空中へと浮かび上がって……
『おおおおおおおおおおおお』
数秒前よりも更に大きい声が響く。
いやまぁ、特にこのマブラヴ世界では光線級や重光線級の関係で空を飛ぶという行為そのものが難しくなってるからな。空を飛ぶというだけで憧れを抱いても無理はないか。
「お前等、いつまでも驚いてないでさっさと出撃の準備をしろ!」
チェントのそんな怒声を背に、俺はニーズヘッグのコックピットに座って機体を起動させていく。
念動力のチェックを始めとした各種チェックで俺を認識。そのまま今の状態でのメイン動力炉であるブラックホールエンジンが起動する。
BETAとの戦いから整備もしないでここにきたので、周囲でアンバール基地へと向かう部隊が忙しく準備しているのを横目に、機体のシステムチェックを行う。
幸い特にどこかに問題があるでもなく、システムオールグリーンって奴だ。
『アクセル代表、準備終了しました! お願いします!』
「分かった」
チェントからの通信に答え、システムXNを起動していく。
「システムXN、起動。転移座標入力……OK、転移フィールド生成開始」
やがて光の繭のようなものが突入部隊全体を覆い……
「転移」
その言葉と共に、俺達の姿はコロンボ基地から姿を消すのだった。
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