マブラヴ
1010話
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礼をしながら謝罪してくる少尉。
そんな少尉を見て、チェントが申し訳なさそうに頭を下げてくる。
「申し訳ありません、アクセル代表。こいつは、腕の立つ軍人ではあるんですが、どうしても好奇心が強くて」
「構わない。好奇心の強さというのは、色々な意味で大事な要素だしな」
特に技術班にいる奴らは、殆どが好奇心の塊みたいな奴らだ。そういう奴らだからこそ、高い技術力を誇るシャドウミラーの技術班としてやっていけているのだろう。
逆に考えれば、その好奇心がなければシャドウミラーの技術班としてはやっていけない事になる。
それを考えれば、この少尉は寧ろ軍人よりも科学者や技術者に向いているのかもしれないな。
そんな風に考えている間にも、今回の作戦に対する説明や質疑応答は続いていく。
俺の場合は今回協力すると言っても、あくまでも転移のみの協力だ。それだけに特に意見を求められる事はなく……何て風にはならず。
「アクセル代表は恭順派と戦ったと聞いていますが、その時の奴等の武器や練度はどのようなものでしたか?」
「格納庫を確保しているという話ですが、向こうの技量はどのようなものでしょう?」
「人数的にはどのくらいであるか分かりませんか?」
「BETAを挑発して引き寄せるといった事をしたと聞いていますが、その対象はマシュハドハイヴだけでしょうか? 多少遠くても他のハイヴにも行動を起こしているという可能性は……」
「転移というのは、行われた直後にこちらから銃撃をして敵にダメージを当てる事は可能でしょうか?」
「テロリスト達の使っている武器の種類は?」
「人種の方も出来ればお願いします。白人、黒人、黄色人種等々。そこでどの勢力がどれだけ協力してるのが分かりますから」
そんな風に、様々な質問を向けられる。
その質問に答える事、約30分程。ようやく質問が一段落し、詳しい作戦の話へと移る。
もっとも、作戦自体はそれ程複雑ではない。まず最初に管制室や基地の司令が人質にとられているだろう場所を解放していく。
……正直、アンバール基地の軍人で捕らえられた者は何か理由がない限りは殺されてそうな気もするが。
そもそも、テロリストと呼称してはいるが、普通のテロリストのように何らかの要求がある訳でもない。……いや、難民解放戦線の方はあるのか? ただ、より勢力の強い恭順派にしてみれば、ぶっちゃけBETAに殺されろとか言いたいんだろうが、それが通じる筈もない。
なら、単純にアンバール基地にいる戦力を減らせばそれだけ人類がBETAに対して不利になるという意味では目的を果たせる。
そう考えると、すぐに食堂で襲ってきた奴の言葉を思い出す。
なるほど。もしかしたらこの世界から俺達を追い出せってのを要求してくるかもしれないな。
そう考え
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