マブラヴ
1010話
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」
……外見の割に、妙に丁寧な態度だな。これがこのボウという男の普段からの態度なのか、あるいは俺がシャドウミラーの代表だからか。
まぁ、付き合い自体はそれ程長くなる訳じゃないんだし、どっちでもいいんだけどな。
ニーズヘッグを空間倉庫へと収納してから、俺もまた口を開く。
目の前でいきなりニーズヘッグが消えたのに驚きの声を出している者もいたが、既にそれは慣れた光景なので、特に気にしない。
「シャドウミラー代表のアクセル・アルマーだ。今回の件で協力する事になったのは、さっきフライグ中将が言っていたな。ただ連絡がいっていると思うが、俺が協力するというのはあくまでも転移だ。システムXNでアンバール基地の近くまで転移し、そこからは俺の魔法で基地の内部に直接送り込む」
「はい、その辺に関しては既に連絡が来ています。シャドウミラーの戦力を使えないのは多少残念ですが、こちらの戦力をメインに事態を解決出来るというのは助かります」
「そう言って貰えると助かる。で、出撃する部隊の準備は?」
「既に」
へぇ。随分と行動が早い。……いや、そもそもBETAの支配地域のすぐ近くにある基地だ。出撃するのに時間が掛かっているようだと目も当てられない事態になる、か。
この辺、以前夕呼が白陵基地にあると言っていた気の緩みとは全く違うんだろうな。
……まぁ、ハイヴを幾つも落としているここ最近の事を考えると、既に前線を押し上げて最前線は重慶ハイヴとか鉄原ハイヴ辺りになってるからな。気持ちは分からなくもない。
「じゃあ、早速案内してくれ。すぐに出るぞ。この基地としても、アンバール基地をテロリスト共に占領されたままにはしておきたくないんだろ?」
その問い掛けにボウは頷き、近くにいる部下を呼び寄せる。
「中佐。アクセル代表に挨拶を」
「は! オンズ・チェント中佐であります。この度のアンバール基地解放作戦の指揮を執る事になりました。よろしくお願いします!」
ビシリと敬礼をしてくるチェントに、俺もまた敬礼を返す。
「では、早速突入部隊が待機している場所へと案内させて貰います」
そう告げて去って行くチェントの後に、ついていくのだった。
「へぇ」
案内された基地の一角には、確かに既に戦力が集まっていた。
その数は300人近いだろう。全員が既に武装し、いつでも出撃可能な状態だ。
また、格納庫を占拠されたという事への対処用にだろう。戦術機も1個大隊、36機用意されている。
しかもF-15Eで統一されているというおまけ付き。
第2世代機ではあるが、その中でも高性能を誇るF-15Eで機種を統一しているという事は、恐らくこのコロンボ基地の中でも精鋭の戦術機部隊なのだろう。
そんな突入部
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